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若狭勝弁護士 知床観光船沈没、2年後の社長逮捕に「陸の事故に比べ、海上は証拠が乏しく捜査に時間」

スポニチアネックス / 2024年9月19日 11時40分

若狭勝氏

 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が19日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)で、北海道・知床沖で2022年4月、観光船「KAZU 1(カズワン)」が沈没し20人が死亡、6人が行方不明となった事故について言及した。

 第1管区海上保安本部(小樽)は18日、安全確保義務を怠り不明者も含め計26人を死なせたとして、業務上過失致死と業務上過失往来危険の疑いで運航会社「知床遊覧船」の社長桂田精一容疑者(61)=斜里町=を逮捕した。

 1管は、逮捕に踏み切った理由を「証拠隠滅の可能性が排除しきれないと判断した」と説明。発生から約2年5カ月後となったことについては「気象データの分析など証拠を丹念に積み重ねる必要があった」とした。沈没の原因は、気象が悪化して船体が繰り返し揺られ、かぶった波が船首付近のハッチから船内に入り、機関室などが海水で満たされたことだとした。

 事故の状況を再現するため、3Dプリンターで製作した船の模型を使って浸水実験をし、乗客乗員26人全員が死亡、行方不明となり目撃証言がない中、実験などで証拠を積み重ね、ハッチからの浸水が沈没原因と結論付けた。

 逮捕容疑は22年4月23日、運航管理者として出港を見合わせたり、航行継続を中止したりするなど安全を確保する義務を怠り、カズワンを沈没させて乗客乗員を死亡させた疑い。認否は明らかにしていない。行方不明となっている6人について、1管は「生存の可能性はないと判断した」とした。死亡した豊田徳幸船長=当時(54)=についても桂田容疑者と同じ容疑で捜査している。

 若狭氏は、事故から2年以上たっての逮捕について「陸の事故に比べ、海上は証拠が乏しく捜査に時間がかかる。2年という時間は致し方ない」とし、「否認供述や関係者との口裏合わせも証拠隠滅になる。それを阻止するために逮捕したのでは」と推察していた。

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