近大 1メートル61のフランカー、中村志主将「思い描くチームに近づいてきた」 関西大学ラグビー

大学ラストイヤーに臨む近大の中村主将（左）と植田副将

　ムロオ関西大学ラグビーAリーグが22日に開幕する。

　昨季4位で大学選手権出場にあと一歩届かなかった近大は、今季の目標を「関西制覇＆大学選手権ベスト4」に定めている。主将として先頭に立つのが、身長1メートル61の小柄なフランカー、中村志（こころ、4年＝大阪桐蔭）。「体を当てるのが好き」と高校時代から第3列を担ってきたタックラーは、チームの成長を感じ取っている。

　「夏合宿を通じて、自分たちが思い描いているチームに近づいてきた。昨季からあった“近大スタンダード”というのを、より明確にして。“最低限、これが当たり前”という基準を徹底してきた」

　タックルの際に両手で低い姿勢で当たる、ブレイクダウンの寄せを速くする、パスのフォローに入る、など…。練習時の移動スピードも含めて“スタンダード”を設け、当たり前のことを当たり前にできるチームを目指してきた。

　夏合宿からは、7人制日本代表としてパリ五輪に出場したWTB植田和磨副将（4年＝報徳学園）が合流した。1年時に関西Aリーグのトライ王となったフィニッシャーが戻り、開幕へと機運は高まった。

　植田は言う。

　「自分の役割はトライを獲ることと、ボールキャリーなどでチームを前に出すこと。チームとしては、どうしても京産大や天理大、関学大に目が行ってしまうけど、開幕戦の立命大戦から一つ一つしっかりと戦って。一つ一つ勝って、関西制覇に向けて頑張りたい」

　近大は22日の開幕節で昨季5位の立命大と対戦する。