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小山田匠が“証言” 真田広之は“黒子の将軍” エミー賞18冠「SHOGUN」出演者が見た凄さ

スポニチアネックス / 2024年9月20日 5時3分

本紙の取材に応じた小山田匠

 米テレビ界最高の栄誉とされるエミー賞で史上最多の18冠を獲得した「SHOGUN 将軍」。主演とプロデューサーを務めた真田広之(63)の手腕が世界で称賛を浴びているが、その凄さはどこにあったのか。同作に出演した俳優の小山田匠(56)が、現場での真田の様子を語った。

 小山田は英国人航海士の按針に城下を案内する侍・義房役で出演。真田の働きぶりを「役者としての出番がない日も朝から晩まで現場にいて、問題が起こるとすぐに駆けつけていた」と振り返る。

 撮影は朝6時から翌日未明まで及ぶこともある長丁場。「僕の撮影は深夜の2時や3時でしたが、その時間も現場で様子を見守っていました。いつ休んでるのかなという仕事量」と稼働時間のすさまじさを証言。「なのにつらそうな様子は全く見せず、いつも和やか」と続けた。

 日本人が見てもおかしくない「本物の時代劇」を描くため、小道具やセット、キャストの所作までこだわり抜いた真田。手取り足取りのケアは浅野忠信(50)、二階堂ふみ(29)らメインキャストはもちろん、現地エキストラの正座でも、膝の向きなど細かな部分まで及んだ。うまくいけば親指を立て「Good job!」と称賛の言葉をかけ、現場をもり立てた。

 現場で起きるありとあらゆる出来事に、黒子のようにさりげなく、和やかに対応した真田。ベテランから端役まで分け隔てなく接する姿は信頼を集め「問題が起きても真田さんがいれば大丈夫という安心感があった」と存在の大きさを語った。

 こだわりと心遣いは裏方にも及んだ。日本から所作指導や殺陣、美術など各分野の精鋭を大勢呼び寄せ、車でホテルに送迎。真田自身も卓越した時代劇の知識を持つが「彼らを差し置いて指導することは全くなかった」。外国人俳優が言語の違いから戸惑っていれば駆けつけたが、あくまでサポートにとどめた。着物は、日本から送られた何十本もの反物から、現地で仕立てた。日本から参加したスタッフが「真田さんの顔に泥は塗れない」と語るほど裏方の人望も厚かったようだ。

 実質的な制作の指揮を執りながらも「上から物を言うことは一切なかった」と低姿勢で黒子に徹した真田。「将軍」が受賞した18冠のうち14冠は演者以外によるもの。きめ細かな配慮が歴史的快挙を生んだと言ってよさそうだ。小山田は「僕が真田さんと同じ仕事をやれと言われたら、1日だけでも無理ですね」と舌を巻いた。(塩野 遥寿)

 ◇小山田 匠(おやまだ・しょう)1968年(昭43)5月16日生まれ、栃木県出身の56歳。米国系大手証券会社で勤務経験があり、証券外務員第1種の資格を持つ。18年から活動の拠点を米ロサンゼルスに移す。19年の日本、米国、台湾合作短編映画「Last Choice」では単独主演。日本製作映画では15年「天空の蜂」、16年「シン・ゴジラ」などに出演。

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