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元十両の栃丸が4場所連続勝ち越し「また一歩一歩」89年続く春日野部屋の関取存続危機…部屋一丸の思い

スポニチアネックス / 2024年9月20日 6時31分

日向龍(手前)をはたき込みで破る栃丸(撮影・郡司 修)

 ◇大相撲秋場所12日目(2024年9月19日 両国国技館)

 元十両で西幕下36枚目の栃丸(32=春日野部屋)が日向龍(25=武蔵川部屋)を下して4勝2敗とし、4場所連続の勝ち越しを決めた。持ち味とする回転の速い突っ張りからの引きを繰り返し、3度目の引きからはたき落として勝負を決めた。突き切れなかった相撲内容には「足が(前に)出ない…もっと足を出す稽古しないと」と改善を求めた。

 昨年8月末に古傷の両膝を手術し、3場所連続全休を経て復帰した春場所で7戦全勝の序二段優勝。夏場所は三段目で6勝、名古屋場所は幕下56枚目で5勝と勝ち越しを続けてきた。「徐々に上がってきている。もともと一気に上がるような相撲人生ではなかったので、また一歩一歩上がれたら」。初土俵から11年かけて2022年夏場所で新十両昇進を果たした苦労人らしく、復帰後も着実に番付を戻してきた。

 所属する春日野部屋は1935年夏場所から89年もの間、関取が途絶えていない。今場所は東十両13枚目の碧山(38)しかおらず、89年ぶりに関取不在となってしまう危機に直面している。碧山は12日目を終えて4勝8敗、東幕下筆頭で十両復帰を狙う栃大海(24)は3勝3敗と、ともに一つも落とせない状況だ。

 関取在位3場所の栃丸は「自分が(関取に)上がった時にもっと維持できていたらな…と思う時もある」と複雑な胸中を吐露。瀬戸際の戦いを強いられる碧山と栃大海の奮闘を願いながら「稽古場の雰囲気をつくるのも自分らの役目。意識を高め合えたら」と、伝統を守るための部屋一丸の思いを述べた。

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