アン・シネ “大谷翔平効果”で暫定13位の好発進「もし生まれ変わったら…」

＜ミヤギテレビ杯ダンロップ女子初日＞16番、ティーショットを放つアン・シネ（撮影・会津　智海）

　◇女子ゴルフツアー　ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン第1日（2024年9月20日　宮城県　利府GC＝6638ヤード、パー72）

　「セクシークイーン」ことアン・シネ（33＝韓国）が3バーディー、1ボギーの70にまとめ、2アンダーの暫定13位で滑り出した。終盤戦出場優先順位を決める今大会後の第2回リランキングに向けても、虎視眈々（たんたん）と上位を狙う。雷雲接近でスタートが遅れた影響で、3人が競技を終えられず日没サスペンデッドとなった。

　雨が降り続くコースに鮮やかな水色のウエアで登場した。あえてピンを攻めない「セーフティー」なマネジメントを展開し、前半を全てパーで折り返す。10番で8メートルを沈めてバーディーを先行させて70にまとめ、「後半のチャンスでスコアを伸ばすことができた」とうなずいた。

　スタート前のクラブハウスで、ある人の姿に目がくぎ付けとなった。50号本塁打を打った大谷のニュース映像だった。「もう、スゴイの一言。格好いいし、背が高いし、走れるし、性格も良いし、奥さんも奇麗で。こんなに完璧な人がいるんでしょうか。もし生まれ変わったら大谷翔平になりたい！」と笑った。

　意外にも野球には縁がある。16年には背番号「10」のユニホームを着て韓国プロ野球で始球式を行った。当時は大役に向けて1日200球の投げ込みを1週間続けたという“本格派”。世界のスーパースターの偉業に燃えるのも当然だった。

　今大会後には、終盤戦の出場優先順位を決める第2回リランキングが実施される。5年ぶりに日本ツアー復帰した33歳にとって、終盤戦を懸けて戦う正念場。今大会での3位以上が出場権確保の目安で、「最後の最後まで頑張ります」と力強く宣言した。