尊富士が十両V王手！獅司を圧倒して12勝目「自分の相撲を取るだけ」あと1勝で幕内復帰濃厚に

＜秋場所13日目＞獅司（奥）を突き落としで破る尊富士（撮影・郡司　修）

　◇大相撲秋場所13日目（2024年9月20日　東京・両国国技館）

　1敗で十両単独首位の尊富士（25＝伊勢ケ浜部屋）が獅司（27＝雷部屋）を下して12勝目を挙げ、4場所ぶり2度目の十両優勝に王手をかけた。

　立ち合い鋭く踏み込んで強烈な右おっつけで一気に前に出て、そのまま右から押し倒すように突き落としを決めた。相手に何もさせず、一丁押しのような一方的な攻めで圧勝。「集中していた。自分の相撲を取るだけだった」と力の違いを見せた。

　このあと、2差で追う3敗の千代翔馬（33＝九重部屋）が友風（29＝中村部屋）を下して10勝3敗としたため、13日目にも決まる可能性があった尊富士の優勝はお預けに。「それは結果論で、自分の相撲とは別なので」と特に意識する様子はなかった。西十両11枚目で12勝を挙げ、あと1勝すれば計算上では幕内復帰が濃厚となる。「それは終わってからの結果なので、一番一番良い相撲を取るだけです」とこちらも特に意識していないようだった。

　あす14日目は嘉陽（25＝中村部屋）に勝てばその時点で優勝決定。もし敗れた場合も、3敗の千代翔馬が朝紅龍（25＝高砂部屋）に敗れたら尊富士の優勝が決まる。