日本ハム・レイエス 今季2度目の1試合2本塁打 新庄監督「バリー・ボンズに見えてきた」

＜日・楽＞7回、3ランを放ちベンチの選手らと喜び合うレイエス（撮影・高橋　茂夫）

　◇パ・リーグ　日本ハム7―3楽天（2024年9月20日　エスコンF）

　もはや、当たれば入る。日本ハムのフランミル・レイエス外野手（29）が20日の楽天戦で、今季2度目となる1試合2本塁打で6年ぶりの70勝到達に導いた。この日は球団OBのドジャース・大谷が3本塁打を含む6安打10打点、2盗塁でメジャー史上初の50本塁打＆50盗塁を達成。前人未到の偉業にも刺激を受けた。

　「大谷選手と似たような日ですね。今朝、あの活躍を見て球場に来た。毎打席、これから本塁打を打ってくるぞとチームメートに言って打席に行っているので、今日はそれが実践できてうれしい」

　まずは1―2の3回1死一、二塁だ。早川のカーブを完璧に捉え、バックスクリーン右に運ぶ逆転の22号3ラン。さらに、1点差まで迫られた7回1死一、二塁。今度は藤平の内角のフォークを捉え、左翼席に突き刺すダメ押しの23号3ラン。2安打6打点の荒稼ぎで、まさに大谷のような活躍を見せた。

　8、9月は15本塁打と勢いは止まらない。シーズン序盤は日本の投手の組み立てなどに苦戦したが、同僚の松本剛に配球の助言を受けるなどして徐々に順応。新庄監督は「モーレ（レイエス）は、ジャイアンツで一緒にプレーしたバリー・ボンズに見えてきた。バリーはこういう活躍を1年間通してやった。それに近い活躍を期待したい」と称えた。

　チームは3連勝を飾り、日本一に輝いた16年以来8年ぶりとなる今季最多の貯金17に伸ばした。CS進出決定も最短で22日に迫るが「日本シリーズを勝つことを目標に置いている」とレイエス。頂点を目指し、頼れる主砲が打線を引っ張る。（田中　健人）