パドレス歓喜！"珍事"三重殺で決めた2年ぶりPO ダル「明日にもう集中」松井「喜び合う瞬間いい」

＜ドジャース・パドレス＞三重殺で試合が終了し、プレーオフ進出を決めて喜ぶパドレスナイン（AP）

　◇ナ・リーグ　パドレス4－2ドジャース（2024年9月24日　ロサンゼルス）

　現在のチームを象徴するように、用意されたシャンパンが勢いよく泡となった。パドレスは地区優勝を争う首位・ドジャースとの3連戦の初戦に先勝し、まずは2年ぶりのプレーオフ（PO）出場が決定。敵地のクラブハウスで、メジャー1年目からマチャド、タティスらスター選手とのシャンパンファイトを経験できた松井は「みんなで喜び合える瞬間はやっぱり凄くいい」と笑った。

　初回に失策も絡み先制点を与えたが、過去9試合で8勝をマークしているチームにとって1点のビハインドなどあってないようなもの。直後の2回にクロネンワースの2ランで簡単に逆転すると、4回も2点を加えた。そして勢いを象徴した場面は9回の守備。2点差とされ、なお無死一、二塁でロハスの三ゴロによる三重殺を完成させて試合が終わった。

　5連勝で最大9あったド軍とのゲーム差は2。今3連戦で3連勝ならマジックが点灯する。これで今季の対戦成績は8勝3敗。勢いでも上回るが、ここから連敗なら相手の優勝が決まるだけに自身7度目のPO進出となったダルビッシュは「ちょっと複雑な気持ち。まだドジャースを追っている段階」と気を引き締める。ここまで61試合に登板もトレードで加わった救援陣が好調で7日を最後に登板から遠ざかる松井は「本当に9月は何もしていない」と悔しさもにじませる。

　シャンパンファイト後、フィールドで記念撮影も行ったダルビッシュは「明日にもう集中が向いている」と力を込めた。勢いを持続し、逆転Vを決める。（杉浦大介通信員）