パドレス指揮官もダルを祝福 大谷と首位打者争うアラエスの出場は容認か「彼はプレーしたいはず」

＜ダイヤモンドバックス・パドレス＞パドレスのシルト監督（ロイター）

　◇ナ・リーグ　パドレス 5―3　ダイヤモンドバックス（2024年9月27日　フェニックス）

　パドレスのダルビッシュ有投手（38）が史上最多タイとなる日米通算203勝目をマークした。27日（日本時間28日）、敵地で行われたダイヤモンドバックス戦に先発し、5回1/3で80球を投じ3安打3失点で今季7勝目。広島、ドジャース、ヤンキースで活躍した黒田博樹に通算勝利数で並んだ。

　パドレスは既にナ・リーグのプレーオフ進出を決め、この日の勝利でワイルドカード（10月1日開幕）でのホームアドバンテージを得た。前夜はドジャースとの直接対決に敗れて地区優勝を逃しており、マイク・シルト監督（56）は「昨夜はタフな試合だった。チームの目標であるディビジョン優勝を果たせなかったことについては、若干の失望感もあった。しかし、（試合後の）遅いフライトでも（この日は）球場に早めに到着し、みんなハングリーだった」と選手を称えた。

　不安定な立ち上がりから立て直したダルビッシュについては「彼は本当にやってくれた。ダルビッシュのようなベテランがマウンドにいるのは素晴らしいことだ」とコメント。「おめでとう。ダルビッシュは日本での記録とアメリカでの通算勝利数、メジャーリーグでの通算勝利数を足して、203勝という偉業を達成したんだ。彼は本当に印象的な記録をチェックし続けている」と祝福した。

　レギュラシーズン残り2試合の方針は「投手陣の状況を整え、レギュラー陣の足を少し休ませ、（ワイルドカード第1戦の）火曜日に向けて準備したい」という。ドジャースの大谷翔平と首位打者を争うルイス・アラエスは現在199安打で、休養もあるかと問われると「彼と話す。私はルイを知っている。彼はプレーしたいはずだ。彼は絶対に200安打を取りたいだろうし、今やっていることにプラスアルファしたいだろう。彼は戦士だ。コンペティターだ」と出場を容認したい考え。それでも「休みを監視する必要もある。このセッションを終えたらすぐに体温を測って、2、3日後の計画を立てようと思う」と付け加えた。