鈴木哲夫氏 石破茂新総裁選出の理由 衆参議員で理由違えど「野田さんに取られる」「誰がもつかな」
スポニチアネックス / 2024年9月28日 18時22分
政治ジャーナリスト鈴木哲夫氏が28日、TOKYO MX「田村淳の訊きたい放題!」(土曜後5・00)に出演し、27日に投開票された自民党総裁選で石破茂新総裁(67)が選出されたことについて、自身の分析を披露した。
史上最多9人が立候補した乱戦は、石破氏、高市早苗経済安全保障担当相(63)、小泉進次郎元環境相(43)による三つどもえの争いに。1回目の投票で過半数を獲得した候補はなく、石破氏と高市氏による上位2人の決選投票で、石破氏が高市氏を逆転で破って新総裁に選出された。10月1日の臨時国会で首相に就任する。
史上最長の15日間にわたる選挙戦は、序盤戦こそ小泉氏の優勢が伝えられたものの、論戦の中で失速。最後の総裁選を明言している石破氏と、保守派で政策通の高市氏の一騎打ちとなった。
鈴木氏が今週に入り、自民党議員に取材をすると、石破氏の名を挙げる人が多くなっていたという。「僕の限界もあるんだけど、20人くらい、衆参両議員に“どうするの?どうするの?”と取材して」。立憲民主党の代表選もある中で取材を試みたことを明かした。
すると「衆院議員が“石破さんにしようか”と言いだしているんです。(旧)安倍派の議員もいたんです。若手ですよ?」と驚きを口にした。それには、立憲の新代表に野田佳彦元首相が就任したことも大きいという。
「高市さんだった場合、(野田氏と)保守同士の議論になる。野田さんが穏健保守だから、世の中、割と穏健保守の人たちは“野田さんがいいね”と。保守同士になると、高市さんは先鋭化していくじゃないですか?そうすると野田さんに取られちゃうから、石破さんだったら対等にやれる。彼の言ったように、穏健保守を取りこむためには石破さんがいいかなと」
一方で、参院議員に取材すると、温度感がまた違ったという。「“僕らはすぐ選挙に出るわけじゃありません。僕らの選挙は1年後です。来年の夏まで、この中で誰がもつかな”と」。自身の改選の際に支持率が持ちこたえているかを予測して判断したのが、石破氏だという。その参院議員は「政権が安定するかなと考えた時に、進次郎さんとか高市さんはリスクありますよね。高市さんは外交なんかできついことを言っていたので。じゃあ一番安定しているのは石破さんだと思うんですよね」と話していたといい、「17、18人、石破さんの名前を挙げた」と驚きの数字を口にした。
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