巨人・岡本和真も涙 4安打3打点で4番の仕事 「個人よりチーム」寡黙な主将が見せた勝利への執念
スポニチアネックス / 2024年9月28日 21時24分
◇セ・リーグ 巨人8-1広島(2024年9月28日 マツダ)
巨人が混戦のセ・リーグを制し、2020年以来4年ぶり39度目(1リーグ時代を含めると48度目)のリーグ優勝。阿部慎之助監督(45)が就任1年目で見事な手腕を発揮した。岡本和真内野手(28)が主将としてチームをけん引した。
この日は4安打3打点と爆発。4安打は6月4日のロッテ戦(東京D)以来、今季2度目だ。これで打点は83に到達し、リーグ1位のヤクルト・村上の86打点まであと3と迫った。
優勝の瞬間はナインとともにベンチから飛び出し、マウンドで歓喜の輪をつくった。目を真っ赤にし涙を流す阿部監督を10度胴上げすると、主将にも涙が光り、何度も目をぬぐった。
残り10試合となっていた20日。広島に向かう羽田空港で岡本和はぽつりと「あっという間やね…」とつぶやいた。
昨季は2位に10本差をつける41本塁打で本塁打王。だが、目の前で胴上げをされた9月14日の阪神戦以降は、14試合でわずか2本塁打だった。Bクラスが確定した後の4試合では13打数無安打。集中力を欠き「モチベーションの維持が難しかった。完全に(集中力が)切れちゃってた。それじゃダメなんですけどね」と反省していた。今季は最終盤まで主役だった優勝争い。「あっという間」と思うほど集中し続けていた。
「僕が打てなくても、チームが勝てればそれでいい」。繰り返すこの言葉にうそはない。優勝マジックとともに自身の1000安打へのカウントダウンも始まっていたが「個人成績はどうでもいい」と興味を示さなかった。終盤までもつれた4年ぶりの頂点を目指す戦い。佳境に入った20日からの広島、阪神との敵地4連戦では積極的にマウンドで声がけも行い、塁上でも感情を隠さなかった。「全然気持ちが違う。久々なので凄くやりがいを感じている」。
寡黙な主将が見せ続けた「勝ちたい」という強い思い。27日には通算1000安打を達成し、両リーグトップの20度目の勝利打点をマーク。4番として主将として文字通りチームを引っ張った。
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