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広島がマツダで初の屈辱…目の前で巨人胴上げ「この悔しい気持ちを持ち続けて」新井監督

スポニチアネックス / 2024年9月29日 5時47分

<広・巨>9回、岡本和が二塁打。ベンチで戦況を見つめる新井監督(左端)ら(撮影・岸 良祐)

 ◇セ・リーグ 広島1―8巨人(2024年9月28日 マツダ)

 広島は28日、優勝マジック1の巨人に本拠地マツダで大敗し、目前で胴上げを許す屈辱を味わった。先発の森下暢仁投手(27)が奇禍に見舞われ、5回1/3で3失点降板。いずれも自己ワーストの6連敗で10敗目を喫した。打線も菊池涼介内野手(34)の適時打による1点に終わった。月間19敗(5勝)は93年9月以来の3度目の球団ワースト。新井貴浩監督(47)とナインは悔しさと雪辱への思いを胸に刻んだ。

 真っ赤に染まる本拠地で、広島ナインは完膚なきまでに叩きのめされた。優勝マジック1で乗り込んで来た巨人と勢いの差は歴然。目前でリーグ優勝の胴上げを許すのは13年9月22日(東京ドーム)の同じ巨人以来11年ぶり。屈辱的な光景だった。

 「言えることはないです。こういう大事な試合でまた同じことを続けてしまい、申し訳ないです…」

 森下は力なく声を絞り出し、敗戦の責任を背負った。今季初めて組む坂倉とのバッテリー。痛打を浴びても、必死に粘ろうとする姿勢は見えた。4回2死一、三塁で門脇に3球続けた内角球を右前へ運ばれ、先制を許したものの、5回まではその1点に抑えていた。

 6回に、しかし、試合は暗転する。先頭・吉川に左前打を許し、岡本和の左中間適時二塁打で2点目を献上。続く坂本を一ゴロに仕留め、1死三塁となったところでアクシデントが発生し、治療でベンチへ引き揚げたまま無念の降板となった。

 「粘り強く投げていたけど、指の皮がめくれたので。回復具合を見ないと分からないけど、悔しい形が続いたので、これを今後につなげてほしいよね」

 新井監督が、降板理由を説明する。後を継いだ森浦も流れを止められず、三振と申告敬遠の2死一、三塁から小林に適時打を右前へ運ばれた。結局5回1/3で8安打3失点。森下は8月27日の中日戦から6戦6敗に沈み、5年目で初の2桁10敗目を喫した。いずれも自己ワーストだった。

 首位を走り、2位・巨人と0・5ゲーム差で迎えた9月戦線。それがどうだ。5日に陥落すると、10日からの直接対決3連戦で3連敗するなど負け続け、歴史的な大失速を演じた。月間19敗(5勝)は93年9月以来の球団ワーストタイ。指揮官は唇をかみしめる。

 「もちろん悔しい。自分だけじゃなく、選手も同じだと思う。この悔しい気持ちを持ち続けて、残り試合、来年に向かっていきたいと思います」

 09年開場のマツダスタジアムでは初めての屈辱となる目前での胴上げ。この光景を忘れない。悔しさを胸に刻み、リベンジへの執念を燃やし続けた先に、希望の光が差し込む。(江尾 卓也)

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