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阪神・岡田監督 リーグ連覇逃した要因は「前半戦で打てなかったことや」V逸も日本一連覇へ前向く

スポニチアネックス / 2024年9月29日 5時16分

<ヤ・神>レフトスタンドのファンにあいさつする岡田監督(右端)ら(撮影・大森 寛明)

 ◇セ・リーグ 阪神2―7ヤクルト(2024年9月28日 神宮)

 阪神は28日、ヤクルト戦(神宮)に2―7で敗れ、リーグ優勝の可能性が完全に消滅した。岡田彰布監督(66)は前半戦の打線低迷をV逸の要因に挙げた。今季を象徴するように打線は5回以降は無安打の9三振と沈黙。今季140試合目での終戦となった。巨人とし烈な優勝争いを展開してきた猛虎が球団初のセ・リーグ連覇を逃した。 

 岡田監督の挑戦が終わった。優勝マジック1をともしていた巨人が先に広島に勝ち、自軍はヤクルトに敗れた。2リーグ制以降、球団初となる連覇に向け、全身全霊を傾けた1年が、悔しい形で一区切り付いた。

 「勝負事やから負けることもあるよ。そんな簡単なことやったら、毎年優勝できるよ。どの球団も、それ(優勝)に向かってスタートを切っているわけやから。6つあって1つの球団しかうまいこといけへんねんから」

 吉田義男に次いで球団2人目となる阪神の監督として通算1001試合目の采配で打線が湿った。5回以降は無安打。シーズンを振り返っても、「前半戦で打てなかったことや」と誤算を口にした。勝てば首位とゲーム差で並べた23日巨人戦の0―1を分岐点に挙げ、「甲子園の2戦目やな。今年を象徴しているような負け方やったもんな」と悔やんだ。

 ただし、春季キャンプからV争いを予言した生涯の宿敵、巨人を最後まで苦しめたのも事実だ。最大13ゲーム差をひっくり返され、責任を取って監督の職を辞した08年のリベンジとばかりに、9月2日に5差をつけられながら、驚異的な追い上げをした。この「反発力」こそ、24年の猛虎の代名詞だった。

 4月19日に勝ち越しを先行させた後は、5度も勝率5割に戻りながら、借金生活に1度も足を踏み入れなかった。その期間の大半が、ドラ1クリーンアップトリオの佐藤輝、大山、森下に代わる2軍行きを命じた時期。思うように戦えない中で「悪いなりに、なんとかしのいで頑張ってきた結果」と、粘り抜いたことが9月の逆襲につながった。

 「新戦力」を連覇のカギに挙げ、新助っ人野手の獲得を見送り、現有戦力の底上げに勝負をかけた。高卒3年目の前川が飛躍し、高卒5年目の井上は終盤戦で左キラーとして芽を出した。直々に打撃指導をした入団2年目の森下は欠かせぬ戦力に成長した。連覇には届かなかったものの、王者としてレギュラーシーズン終盤まで優勝争いを展開。この日の神宮には「オカダコール」が起きた。まだ戦いは終わらない。クライマックスシリーズ(CS)、その先にある日本シリーズへ。2年連続日本一への挑戦が始まった。 (倉世古 洋平)

 ○…阪神は初のセ・リーグ連覇に挑んだが6度目の失敗となった。1リーグ時代の1937年秋と38年春に2季連続で優勝しているが、以降は1リーグ時代の2度を含め8度連続で逃している。すでにクライマックスシリーズ進出は決めており、きょう29日のDeNA戦に勝てば2位が確定する。

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