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阪神・佐藤輝「もちろん悔しい…」V逸にも執念見せた2戦連続マルチ「あと3試合、頑張って準備したい」

スポニチアネックス / 2024年9月29日 5時16分

<ヤ・神>4回、佐藤輝は激走し三塁打とする(撮影・大森 寛明)

 ◇セ・リーグ 阪神2―7ヤクルト(2024年9月28日 神宮)

 執念を感じさせる奮闘ぶりだった。佐藤輝が2回先頭で左翼線二塁打。4回先頭ではあと1メートルでスタンドインという中堅フェンス直撃の今季3本目となる三塁打を放って好機を拡大した。前日27日広島戦の7回に放った16号ソロから、実に5打席連続安打と絶好調。連覇の夢はついえても、クライマックスシリーズ(CS)突破、そして2年連続日本一の偉業へ、最高の準備を進めていく。

 「(連覇ならず)もちろん悔しいです…」

 必死に言葉を絞り出した。死力を尽くした一戦は“不運”で流れが決した。2回、自身の二塁打で築いた1死三塁の先制機、ギャンブルスタートも梅野が放った痛烈な遊直に結果は悪夢の併殺でチェンジ。直後の守りで一挙4失点。5回以降は走者すら出せず、全く反撃できなかった。

 「最後まで何が起きるかわからないので、気持ちは切らさずにやったが…」

 2―7で迎えた9回2死。敗色濃厚の中で挑んだ第4打席の最中に、巨人の優勝は決まった。直後、5番手の木沢が投じた低めのスプリットにバットは空を切った。最後の打者として迎えた終戦。うつむき、ベンチへと引き揚げた。だが、スタンドの大声援が再び心を奮い立たせてくれる――。レギュラーシーズンの残り3試合の相手は、CSファーストステージ(S)でぶつかる可能性があるDeNA。“前哨戦”で、嫌なイメージを深く刻み込んでおきたい。

 「(V逸が)決まったからには切り替えて。あと3試合、頑張って準備したい」

 佐藤輝の真価が問われる短期決戦。やられっぱなしでは終われない。本当の戦いは、ここから始まる。 (八木 勇磨)

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