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大谷翔平 4戦連続マルチ安打で打率.310 欠場アラエスは.314 首位打者は最終戦4安打以上が条件

スポニチアネックス / 2024年9月29日 12時7分

初回、右翼フェンス直撃の安打を放つドジャース・大谷(AP)

 ◇ナ・リーグ ドジャース13-2ロッキーズ(2024年9月28日 デンバー)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が28日(日本時間29日)、敵地でのロッキーズ戦に「1番・DH」で先発出場。第1打席で右翼フェンス直撃の安打を放つと、4戦連続マルチ安打とする右前打で出塁した6回は58盗塁目となる二盗を決めた。首位打者のパドレス・アラエスはこの日のダイヤモンドバックス戦を欠場し、打率.314をキープした。仮にアラエスが最終戦も欠場なら大谷が首位打者を獲得するためには明日29日(同30日)の最終戦で4安打以上が条件となる。

 初回は右腕センザテーラとの対戦。カウント1―1からの外角スライダーを完璧に捉えると、ライナー性の111.3マイル(約179.1キロ)の痛烈な打球はあっという間に右翼フェンスに直撃。打球が良すぎて単打となったが、いきなりの快音に敵地ファンも沸いた。次打者ベッツがフルカウントとなってから大谷がスタートを切ったが、ベッツは一邪飛。スタートを切っていた大谷はベッツが打ち上げたのに気づかなかったのか二塁ベースを蹴ったところで認識。帰塁する際に二塁ベースを踏まずに一塁に戻ったため、相手のアピールプレーでまさかのダブルプレーとなった。

 5―2で迎えた5回は先頭打者。ここはフルカウントから四球を選んで歩いた。次打者ベッツが2ボールとなると、センザテーラがセットポジションに入っている間に二盗を試みた。右腕が振り返ると大谷は既に二塁に達していたほどの完璧な二盗だったかに見えたが、投手がボークとなったため、盗塁は幻となった。

 8―2と大量リードで迎えた6回は再び先頭での打席。2番手右腕クリスウェルに対し、速球を捉えて右前に運んだ。そしてまたも二盗を決め、今季58盗塁。連続盗塁成功は35とした。

 27日のロッキーズ戦で二盗に成功。今季57盗塁目で2001年イチロー(マリナーズ)の56盗塁を抜いて日本選手最多記録となった。また、6回には右翼中段席へ特大の54号3ラン。8回にもこの試合4安打目をマークし、3試合で13打数9安打の大暴れを見せた。

 本塁打、打点はともにリーグトップで、試合開始前時点の打率.3094はリーグ2位。.3138で打率リーグトップのアラエス(パドレス)に5厘差まで迫り、2012年ミゲル・カブレラ(タイガース)以来となる3冠王獲得の可能性を残している。アラエスは予定通りの休養日でこの日の先発から外れたが、大谷がどこまでアラエスを追い上げられるかにも注目が集まる。

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