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阪神・糸原 5カ月ぶり代打適時打が反撃ののろし 日本一へ「チーム一丸となって頑張る」

スポニチアネックス / 2024年9月30日 5時18分

<神・D>7回、代打・糸原は適時打を放つ(撮影・須田 麻祐子)

 ◇セ・リーグ 阪神7―6DeNA(2024年9月29日 甲子園)

 この試合も、そしてシーズンもまだ終わっていない。そんな心持ちを快音で体現したのが代打・糸原だった。

 「点差があったので何とかヒットで。1点じゃなくて2点、3点取らないといけない場面だったので、ヒットでつなげられて良かったと思います」

 4点劣勢の7回に出番はやってきた。梅野四球、木浪の内野安打と相手の失策でつくった無死二、三塁の好機。追い込まれながらも5球目のスライダーを左前に運ぶ適時打で反撃ののろしをあげた。21日の敵地での一戦では1点を追う6回2死二塁で同じスライダーに遊飛に倒れていた中川颯からリベンジの一打。打点は6月15日のソフトバンク戦、代打での適時打は5月3日の巨人戦以来となる待望の一本を号砲に、チームはこの回だけで5得点と一気に逆転に成功した。

 「良いところにピッチャーも投げてきたので何とか食らいつきながら、良いところに落ちたので良かった。前回のハマスタで中川投手から凡退しているので打てて良かった」

 前夜にチームはセ・リーグ連覇の夢が途絶えた。それでも、昨年から代打稼業に転向した背番号33は立ち止まることはしない。この日はナイター明けで東京からの移動試合だったが、早朝6時台の新幹線に乗り午前中には甲子園に到着。グラウンドで汗を流す通常のルーティンを崩すことなく試合に備えた。

 「まだまだ(戦いは)続く。今日も良い形で逆転できたので、チーム一丸となって頑張ります」

 その“道”は変わっても、日本一という頂点へたどり着くまで献身のフルスイングを続ける。(遠藤 礼)

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