1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

MLB日本選手は明暗くっきり 今永&松井は1年目から飛躍 藤浪、上沢らは不本意なシーズンに

スポニチアネックス / 2024年9月30日 8時3分

(左上から時計回りに)ドジャース・大谷翔平、山本由伸、カブス・鈴木誠也、今永昇太

 メジャーリーグは29日(日本時間30日)、ブレーブス、メッツの2球団を残してシーズン日程を終了した。ドジャース・大谷翔平投手(30)の活躍で沸き上がった24年シーズンは、カブス・今永昇太投手(31)やパドレス・松井裕樹投手(28)など1年目から好成績を残すなど実力を発揮。一方で、ケガに泣いたメッツの千賀滉大投手(31)や、力を発揮できなかったメッツ・藤浪晋太郎投手(30)、レッドソックス・上沢直之投手(30)など明暗を分けた。

 以下、日本選手の1年を振り返る。

【大谷翔平 打率・310、54本塁打、130打点】

 右肘手術からリハビリを進めているドジャース・大谷翔平投手(30)は、打者に専念した1年。メジャー史上初の「50-50」を達成するなど、伝説級の1年となった。惜しくも3冠王は逃したが、イチローが保持していた日本選手最多盗塁も更新。移籍1年目でチームのリーグ優勝にも貢献し、自身初のプレーオフ進出も決定した。

【鈴木誠也 打率・283、21本塁打、73打点】

 メジャー3年目のカブス・鈴木誠也外野手(30)は、オープン戦から好調。右腹斜筋の損傷で負傷者リスト入りするまで、打率.305と好成績を残した。復帰後もコンスタントに成績を残し、7月27日のロイヤルズ戦ではメジャー通算49本塁打を放ち、城島健司を抜いて日本選手歴代4位に浮上。また、9月11日のドジャース戦では、2年連続20本塁打を達成。日本選手では松井秀喜、大谷翔平に次ぐ3人目で、右打者では初の快挙となった。

【吉田正尚 打率・280、10本塁打、56打点】

 2年目となったレッドソックスの吉田正尚外野手(31)は、今季は主にDHを任されたが、前半戦で左手親指の付け根を痛め長期離脱。復帰した6月の月間打率も.204と低迷するなど苦しんだ。7月は.333、8月は.326と徐々にリズムを取り戻したが、昨年の15本塁打、72打点には及ばず、チームもプレーオフ進出を逃した。

【ダルビッシュ有 16試合7勝3敗 防御率3.31】

 パドレス・ダルビッシュ有投手(37)は、今季は自身2年ぶり4度目の開幕投手を務めた。5月19日のブレーブス戦で野茂英雄、黒田博樹に次いで3人目となる日米通算200勝を達成。その後、左脚付け根の張りや右肘の炎症に悩まされ、「家族に関する個人的な事情」で制限リスト入りするなど、復帰は9月までずれ込んだ。それでも復帰後に2連勝し、9月27日のダイヤモンドバックス戦では黒田博樹に並ぶ日米通算203勝目を挙げた。

【山本由伸 18試合7勝2敗 防御率3.00】

 メジャー1年目のドジャース・山本由伸投手(26)は、初登板となった3月21日のパドレス戦で1回5失点の乱調を見せたものの、その後安定。4、5月で5勝を挙げるなど、NPBで3年連続投手4冠に輝いた本来の実力を発揮した。6月15日のロイヤルズ戦で右肩腱板損傷となり、負傷者リスト入りしてリハビリに専念したが、9月10日のカブス戦で先発復帰。同28日のロッキーズ戦では、119日ぶりに今季7勝目をマークした。

【今永昇太 29試合15勝3敗 防御率2.91】

 メジャー1年目のカブス・今永昇太投手(31)は15勝3敗と大車輪の活躍を見せた。4月に5戦4勝するなど開幕ダッシュに成功し、その後も安定した投球を披露。15勝はナ・リーグ3位、防御率2.91は3位で、登板試合ではチームが23勝6敗という抜群の成績を残した。メジャー1年目の日本人投手の15勝は、12年のダルビッシュ有(当時レンジャーズ=16勝)、16年の前田健太(当時ドジャース=16勝)に次いで、07年の松坂大輔(当時レッドソックス=15勝)と並ぶ3位タイ。また、メジャー1年目の日本人左腕では02年の石井一久(当時ドジャース=14勝)を抜いて単独トップとなった。日本選手としては5人目の新人王受賞なるかにも注目が集まる。

【松井裕樹 64試合4勝2敗 防御率3.73】

 メジャー1年目のパドレス・松井裕樹投手(28)は、開幕からメジャーでプレーし、チームに不可欠な存在となった。リリーフ投手として、勝ちパターンにつなぐ役割を全う。メジャー移籍1年目での60登板は日本投手では歴代7人目で、チームのプレーオフ進出に貢献した。

【前田健太 29試合3勝7敗 防御率6.09】

 タイガースに移籍した前田健太投手(36)は、開幕当初は先発登板したが、6月中旬から救援に転向。救援投手が先発した試合で長いイニングを任され、本来の力を発揮した。先発では17試合で2勝6敗、防御率7.42だったものの、救援投手では12試合で1勝1敗、防御率3.86だった。

【菊池雄星 32試合9勝10敗 防御率4.05】

 開幕をブルージェイズで迎えた菊池雄星投手(33)は、7月末にアストロズに移籍。登板した試合でアストロズが9連勝するなど、10試合で5勝1敗と安定感ある投球を披露した。石井一久を抜き、日本投手の左腕としては単独トップとなるメジャー通算40勝目を記録。また、日本人左腕としては初めてシーズン200奪三振も記録するなど、本来の実力を発揮した。

【千賀滉大 1試合1勝0敗 防御率3.38】

 2年目となったメッツの千賀滉大投手(31)は、右肩の張りで開幕には間に合わなかった。7月に入り、実戦登板をこなすと、メジャー昇格して26日のブレーブス戦に先発。6回途中2安打2失点、9奪三振で日米通算100勝目となる今季初勝利を挙げた。だが、6回に左ふくらはぎを痛めて緊急降板し、その後負傷者リスト入り。9月にはメジャー昇格の見通しが立っていたが、上腕三頭筋の張りを訴えてシーズンを終えた。

【藤浪晋太郎 メジャー登板なし】

 メッツ傘下3Aシラキュースの藤浪晋太郎投手(30)は、今季メジャー登板はなし。メッツに移籍した今季は、オープン戦から制球難に苦しみ、3Aに降格。5月には右肩痛発症でリハビリに時間を使い、7月にはメジャー40人枠から外れ、事実上の戦力外通告を受けていた。マイナーでは、33試合に登板して1勝2敗1セーブ、防御率5・94だった。

【上沢直之 2試合0勝0敗 防御率2.25】

 レッドソックス傘下3Aウースターの上沢直之投手(30)は、9月に右肘痛を発症し、シーズンを終えた。昨オフ、日本ハムからポスティングシステムを利用して、マイナー契約でレイズに移籍。開幕直前にレッドソックスに移籍し、メジャーは2試合に登板して0勝0敗、防御率2・25。マイナーでは20試合に投げ、5勝4敗、防御率7・63だった。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください