円高・株価急落“石破ショック”に経済専門家「総裁選中の増税や金融引き締めに積極的なスタンスに…」

フジテレビ

　第一生命経済研究所首席エコノミストの永濱利廣氏が30日、フジテレビの情報番組「めざまし8（エイト）」（月～金曜前8・00）で、円高・株価急落の“石破ショック”についてコメントした。　

　週明け30日午前の東京株式市場は、日経平均株価（225種）が大幅反落した。下げ幅は一時1800円を超え、3万8000円台を付けた。自民党の石破茂総裁が首相指名を受けるのを前に、追加利上げや富裕層向けの金融所得課税の強化など経済・金融政策への警戒が広がった。多くの銘柄で売り注文が膨らんだ。

　外国為替相場の円高ドル安進行も株式相場の重荷となった。市場では前週、総裁選で石破氏と決選投票を争った高市早苗氏が金融緩和の継続に前向きだったことから、「高市トレード」と呼ばれる円安や株高が進んだ。

　永濱氏は、急激な円高の理由について「総裁選中の増税や金融引き締めに積極的なスタンスに対し市場が反応した」とし、今後については「政策の軌道修正がなければ、市場にマイナスの影響を与え続ける可能性もある」とコメントした。