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【王座戦】藤井聡太王座が初防衛!終盤に大逆転 全8冠達成の思い出の地で永瀬九段を3連勝で退ける

スポニチアネックス / 2024年9月30日 21時4分

永瀬拓矢九段との王座戦第3局に臨む藤井聡太王座(日本将棋連盟提供)

 藤井聡太王座(22)=王将を含む7冠=が挑戦者に永瀬拓矢九段(32)を迎える第72期王座戦5番勝負第3局は30日、京都市のウェスティン都ホテル京都で行われ、藤井王座が永瀬九段を156手で下し、3連勝で初防衛に成功した。

 戦型は3局連続の角換わり。開始10分の36手目、藤井が右銀を5筋へ進出させ、歩の前へ腰掛けて相腰掛け銀になった。その後、永瀬は王を銀矢倉、藤井は中住まいに構え、66手目、藤井が地下鉄飛車を稼働させて2筋でお互いの飛車が向き合った。

 対戦成績2勝0敗の藤井は初防衛に王手、永瀬は反撃開始の初白星を目指す一戦。先に時間を使い切った藤井王座。開始から11時間すぎまで永瀬九段に優勢を許したが、同25分すぎに1分将棋に持ち込むと最終盤の146手目で大逆転。3連勝で難敵を退け同タイトル初防衛を決めた。

 終局後は「かなり苦しい将棋だった」と回想。「結果を出せたことは良かったと思います」と安どの表情を少しだけ見せた。

 同ホテルは前期第4局、藤井が永瀬から3勝1敗で王座を初めて獲得して史上初、全8冠独占を達成した思い出の地。2期連続の決着を果たした。

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