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ドジャース・大谷 ナ20冠!3冠王逃すも伝説シーズン「54-59」締め 日本人初のトリプルスリー

スポニチアネックス / 2024年10月1日 1時31分

<ロッキーズ・ドジャース>初回、打席に向かう大谷(撮影・沢田 明徳)

 ◇ナ・リーグ ドジャース2-1ロッキーズ(2024年9月29日 デンバー)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)は29日(日本時間30日)、レギュラーシーズン最終戦のロッキーズ戦で4打数1安打、1盗塁でチームの5連勝締めに貢献した。夢の3冠王こそ打率4厘差で逃したが「54―59(54本塁打、59盗塁)」を達成。130打点をはじめ、打撃20部門でナ・リーグトップを独占した。次なる舞台は10月5日(同6日)に地区シリーズ初戦を迎える自身初のポストシーズン。世界一へ向けた「10月の野球」が、幕を開ける。

 伝説のシーズンを締めくくる、火を噴くような当たりだった。同点に追いついた8回1死一塁。大谷は右腕ボドニクの99・3マイル(約160キロ)をフルスイング。速度110・8マイル(約178キロ)の打球が右前に弾んだ。

 「(3冠王は)あまり考えていなかった。どれくらいの差があるのかもよく分かっていない。ヒット(狙い)の方にシフトしたことはない」

 首位打者を争ったパドレス・アラエスを追い越すには4安打以上が必要だったが、3打席目まで無安打。夢はしぼんだが、12試合連続安打の右前打の直後には、今季59盗塁目となる二塁走者バーンズとの重盗に成功した。35回連続成功で、成功率は驚異の93・7%。「54―59」に数字を伸ばし、アラエスに4厘差届かなかったリーグ2位の打率・310と合わせ、日本選手初のトリプルスリーも飾った。

 54本塁打、130打点は2位に大差をつけ、30日(日本時間1日)にブレーブス―メッツの2試合を残しタイトル確定ではないが、打撃部門20冠を確実にした。昨季に続いてア、ナ両リーグで本塁打王は、98年マーク・マグワイア(カージナルス、87年アスレチックス)以来、26年ぶり4人目。選出が確実視されるMVPの両リーグでの受賞は66年フランク・ロビンソン(オリオールズ、61年レッズ)以来58年ぶり2人目となり、2年連続での両リーグ受賞はどちらも史上初となる。

 今季の平均打球速度は昨季から約1・4マイル(約2・3キロ)上がり、自己最高でリーグトップの95・8マイル(約154キロ)。一方で三振率は21年の29・6%から昨季23・9%、今季22・2%と下げ続け、出力と確実性の向上と相反する2つを両立させた。1番・大谷の後ろにはベッツ、フリーマンのMVPコンビが控え、敬遠は昨季の21個から10個に半減。盗塁を重ねることで厄介な走者と印象づけ、勝負を強いる状況をつくり出した。欠場はわずか3試合で自己最多159試合に出場。「毎日同じルーティンをこなせた。僕一人だとできない」と周囲への感謝も忘れなかった。

 プロスポーツ史上最高額の10年総額7億ドル(決定時約1015億円)の期待にたがわぬ歴史的な活躍。ただ目標はワールドシリーズ制覇、ただ一つだ。「ここから先はシーズン中に積み上げた成績や数字は意味がない。気持ちを切らさずに過ごしていきたい」。伝説のシーズンはいよいよ最終章に入る。(柳原 直之)

 ≪本塁打&打点は2位に大差≫OPSは出塁率+長打率。ISOは長打率―打率。バレルとは長打になりやすい打球速度と角度が重なった打球の数。ブラストとは高いスイング速度でバットの芯を捉えたスイングの数。PSNは「パワー・スピード・ナンバー」の略で「2×<本>×<盗>」÷「<本>+<盗>」で求め、パワーとスピードを兼ね備えた打者を評価する。DRC+は米ベースボール・プロスペクタス算出の指標で、平均的な打者を「100」とし、どれだけ優れているかを評価。WARは平均的な選手に比べどれだけ勝利を増やしたかを示し、米ベースボール・レファレンス算出を採用。RCは「(安打+四球)×塁打」÷「打数+四球」で求められ、打者の得点への貢献度を示す。

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