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ドジャース・大谷 これからも求めるのは勝利のみ さあ10月の野球

スポニチアネックス / 2024年10月1日 1時31分

<ロッキーズ・ドジャース>ロッキーズに勝利しロバーツ監督とハイタッチする大谷(撮影・沢田 明徳)

 ◇ナ・リーグ ドジャース2-1ロッキーズ(2024年9月29日 デンバー)

 【ヤナギタイムズ】日本ハム時代の13年12月から大谷を本格取材し、TBS系情報番組「ひるおび」、「ゴゴスマ」などに随時出演する本紙MLB担当・柳原直之記者の連載コラム「ヤナギタイムズ」。今回は新天地1年目のレギュラーシーズンを振り返る。

 新天地1年目。シーズン中は知人や関係者から「大谷選手はドジャースに移ってから、よく話すようになったのではないか」と聞かれることが多かった。

 確かに今季1号を放った4月3日のジャイアンツ戦後に「早く(本塁打を)打ちたいという気持ちだった」という言葉を聞いた時は驚いた。具体的に「本塁打を打ちたい」という言葉は、これまであまり聞いたことがなかったからだ。同じ4月に東海岸の遠征に、新婚の真美子夫人が同行せず、「寂しいか?」という質問に「寂しいと言わせたいです」とわざと意地悪そうな表情で返して笑いを誘った。プライベートな質問に対するユーモアある返答を耳にしたのは、日本ハム時代以来だったかもしれない。

 ただ、基本姿勢は変わっていない。打撃の技術的な質問には「同じ位置で同じように構えること」「ストライクを振ること」に終始。その2点にこだわり続け、個人成績よりも、チームの勝利について語り続けた。

 3冠王の可能性もあったこの日も「それ(3冠王)はあまり考えていなかった。どれくらいの差があるのかもよく分かっていない」と大谷節。日米ファンからこれだけ注目を浴び、一般的には「うそだろう」と思われるかもしれない回答だが、これこそ大谷だ。

 3冠王のような他の選手の成績に左右される「変えられないもの」には執着せず、常に先の塁を狙う全力疾走、状況に応じた打撃など自分の意思で「変えられるもの」だけに集中。「今年は自分の数字は気にする余裕がない」と語ったこともあったが、本音だろう。

 昨年12月の入団会見で「勝つことが僕にとって今、一番大事なこと」と語ったことを思い出す。日本ハム時代の16年に手にした日本一、23年のWBCで手にした世界一の勲章。大谷の笑顔が最も輝く瞬間はチームを頂点に導いた時。大谷の目にはワールドシリーズ制覇しか見えていない。

 【大谷2024シーズン主な記録】

 ▽本塁打&盗塁 8月23日レイズ戦で、史上最速の出場126試合目で6人目の「40―40」に到達。9月19日マーリンズ戦で史上初の「50―50」を達成。

 ▽メジャー通算本塁打 日本選手最多だった松井秀喜の175本、アジア勢最多の秋信守(チュ・シンス=韓国)の218本を更新し、225本まで伸ばした。

 ▽シーズン54発 01年グリーンの49本を上回り、ド軍の球団記録を大幅に更新。

 ▽日本選手最多 54本塁打、130打点、59盗塁、134得点は全て日本選手のシーズン最多。9月19日マーリンズ戦の6安打、3本塁打、10打点もいずれも1試合の最多だった。

 ▽全30球団アーチ 8月17日カージナルス戦で38号を放ち、日本選手で初めて達成。

 ▽400塁打超え 411塁打で、大リーグで23年ぶりに400を上回った。

 ▽115年ぶり 本塁打、盗塁ともにメジャー2位は、1908年ホーナス・ワグナー、1909年タイ・カッブ以来、115年ぶり3人目。

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