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王将戦挑戦者決定リーグ 近藤誠也七段が佐々木勇気八段を下すも反省「途中から苦しく」

スポニチアネックス / 2024年10月1日 19時35分

佐々木勇気八段に勝利し感想戦に臨む近藤誠也七段(撮影・会津 智海)

 将棋のALSOK杯第74期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)挑戦者決定リーグは1日、東京都渋谷区の将棋会館で1局を行い、後手の近藤誠也七段(28)が佐々木勇気八段(30)を136手で下した。リーグ成績は近藤1勝、佐々木1敗。

 角換わりの戦型で、近藤が34手目に「やってみようと思っていた」という△6五歩を指して開戦。中盤にかけて押し引きが続いたが、勝負手を連発した代償として徐々に苦しくなった近藤に対し、佐々木は93手目▲4六角と攻防の好手を放つなどリードを広げていく。終盤戦では佐々木が左辺に大駒を配置して分厚い攻撃を展開。ところが「最善を見つけられなかった」と佐々木。寄せに手間取る間に近藤が陣形を立て直し、鮮やかに逆転した。

 勝って白星発進の近藤だが「序盤は自分のやりたい形でできたが、途中から苦しくなった。後手番らしく、ずっと待っていた方がよかったかも」と反省の弁。佐々木も「最善手を指せれば良くなったところで最善を指せなかった」と小声で自省するばかりだった。

 3日には羽生善治九段(54)―西田拓也五段(33)戦が予定されている。

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