1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

広島 史上初の屈辱…9月首位から4位 堂林は責任痛感「僕たちの力が足りなかった」

スポニチアネックス / 2024年10月3日 5時2分

<ヤ・広>ヤクルトに敗れて球場を後にする広島・新井監督 (撮影・白鳥 佳樹)

 ◇セ・リーグ 広島3ー5ヤクルト(2024年10月2日 神宮)

 広島は2日、ヤクルト戦(神宮)に3―5で敗れ、新井政権2年目にして初のシーズン負け越しが決定した。2年ぶりのBクラス4位が確定。フランチャイズ制以降では球団ワーストタイの58年以来、66年ぶりのビジター12連敗を喫した。「全部終わってから振り返りたい」。新井貴浩監督(47)は残り2試合に全力を尽くす姿勢を崩さなかった。チーム打率・238はリーグ最下位。選手会長の堂林翔太内野手(33)は歴史的大失速の責任を痛感していた。

 141試合目にして今季の順位が決まった。9月4日時点で首位を堅持しながらも歴史的大失速で4位が確定。新井政権2年目にして初のBクラス、シーズン負け越しを喫した。厳しい現実に新井監督は言葉を振り絞り、最終戦まで全力を尽くす姿勢を強調した。

 「全部終わってから振り返りたい。残り2試合、いい試合をお見せできるように頑張りたい」

 連敗阻止を狙ったこの夜の一戦でも投打が精彩を欠いた。6回までわずか1安打で打者19人で攻撃が終了。終盤に反撃を開始したが、すでに手遅れだった。先発の床田が今季最短2回5失点でKO。2回終了時点で5点のビハインドはあまりにも大きすぎた。

 チームは4連敗で借金は今季最多タイの4。球団ワーストタイのビジター12連敗。9月以降、首位だったチームが4位以下となったのはプロ野球史上初の屈辱だ。一時は6年ぶりのリーグ優勝も視界に捉えていた。頂点からの急降下に選手会長の堂林は責任を痛感していた。

 「僕たちの力が足りなかった。優勝争いから9月の大失速は責任を感じている」

 今季は開幕から九里、大瀬良、床田、森下の先発4本柱をはじめ、投手陣が奮闘した。一方、攻撃陣では新助っ人のレイノルズ、シャイナーが開幕直後に負傷で離脱。レイノルズは6月下旬、シャイナーも9月下旬に退団した。ポイントゲッターを失ったチームは勝負の9月は月間打率・241、4本塁打ともにリーグワースト。シーズン序盤から課題だった攻撃陣の状態は向上せず、投手陣への負担はさらに増した。

 8月の月間チーム防御率は2・38を誇りながらも9月は同4・29。チームもセ・リーグワーストタイの月間20敗(5勝)を喫し、9月15日のDeNA戦で常広が勝利投手になって以降、先発投手に14試合勝利が付いていない。投打の悪循環は続いている。

 「特に野手は投手を助けた試合も少なかった。最後まで投手に助けてもらいながらという中だった。来年も打てないと、こういう苦しい展開になるとよくわかったし、やることはいっぱいある」

 チームトップの打率・291、157安打と打線をけん引する秋山は危機感を募らせた。まずは連敗ストップだ。残り2試合。投打ともに奮起した本来の姿を見せることが来季へとつながる。 (長谷川 凡記)

 ○…広島のシーズン4位が確定。CS進出がなくなった。広島はこの日ヤクルトに敗れ、残り2試合に全勝しても最終勝率・4927(68勝70敗5分け)で、DeNAが残り4試合に全敗した場合の最終勝率・4928(69勝71敗3分け)を上回れなくなったため。同時に2年ぶりのシーズン負け越しも決定した。

 ○…チームは9月以降5勝22敗の大失速。9月4日を最後に首位を巨人に明け渡した。2リーグ制以降、9月以降に首位のチームが4位以下でシーズンを終えるのは今回の広島が初めて。広島のこれまでのワーストは巨人の「メークドラマ」でV逸した96年の3位で、当時は9月19日まで首位だった。

 ○…8月29日の中日戦(バンテリンドーム)からはビジター球場で12連敗。これはフランチャイズ制の52年以降では56年と58年の12連敗に並ぶ球団ワーストになった。なお、きょう3日のヤクルト戦(神宮)は今季ビジター球場での最終戦。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください