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阪神・佐藤輝 今年も狙う有終の美弾「最終戦で1本?いや、何本でも(笑い)」

スポニチアネックス / 2024年10月3日 5時16分

ミートポイントを確認する阪神・佐藤輝(撮影・北條 貴史)

 2位でのクライマックスシリーズ(CS)進出を決めている阪神は2日、甲子園で全体練習後、3日のDeNA戦との最終戦(横浜)に備えて横浜入り。佐藤輝明内野手(25)は「有終の美弾」に意欲を見せた。昨季は2戦連発で締め、その再現に期待がかかる。打撃練習では、コンタクトを強く意識したようなスイングで調整した。ナイターではDeNAの3位が確定し、12日からのファーストステージ(S)での対戦が決まった。

 佐藤輝が、レギュラーシーズンを豪快な一発で締めくくり、12日からのCSファーストSを控えるチームを勢いづける。フリー打撃では快音を連発。横浜の夜空に放物線を描くイメージを膨らませた。

 「最後にいい形で終われるように。最終戦で1本?いや、何本でも(笑い)。頑張ります」

 18年ぶりのリーグ優勝と38年ぶりの日本一を達成した昨季は、2戦連発でレギュラーシーズンを締めた。ポストシーズンで自身はCSファイナルSで打率・167(12打数2安打)、日本シリーズでは・148(27打数4安打)。いずれもノーアーチに終わったが、その二の舞いとはいかない。「9月はいい状態ですけど、そこ(CSにピークを持ってくること)が本当に大事なので。悔いのないように準備しないといけない」。22試合で打率・301、5本塁打、16打点だった9月の勢いを継続し、CSでの大暴れにつなげる号砲を放つ。

 新たな取り組みも試した。フリー打撃では時折、あえて振り切らずにコンタクトを重視するようなスイングを繰り返した。ポストシーズンまで日数が空いても状態をキープするため、できることは何でもする。負けられない戦いへ、着々と準備を進めている。

 「(打ち方を変えたのに)気づきましたか?いろいろ考えながら。試しながらやっています」

 DeNAとは、ファーストSで対戦することが決まった。9月21日の同戦で、10回に特大の決勝弾を放ったように、最終戦でも嫌なイメージを植え付けたい。「何回も対戦している相手なので、しっかり対策して臨みたい」と佐藤輝。レギュラーシーズンを上々の形で終え、2位からの下克上へ備える。(松本 航亮)

 ▽佐藤輝の昨季連発締め 23年10月1日の広島戦(マツダ)同点の5回、床田から右越えに決勝打となる勝ち越し3ラン。3回の先制打から2打席連続の殊勲打で4打点と活躍した。4日のヤクルト戦(神宮)では初回、大山の左越え2ランに続いて、右中間ソロのアーチ競演(投手=高橋)。新人の21年に並ぶ自己最多の24本塁打でレギュラーシーズンを終えた。

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