日本ハム本拠地CS開催決定に球団職員も大喜び 6年ぶりポストシーズンで何か起こす予感
スポニチアネックス / 2024年10月3日 8時3分
日本ハムが、新庄剛志監督(52)の就任3年目で初、チームでは18年以来6年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。久しぶりに10月をポストシーズンとして迎えることが決まり、選手や現場のチームスタッフだけでなく、球団事業部の職員も大喜びだった。
シーズン終盤の8月頃になると、現実的に多くの球団職員は本拠地・エスコンフィールドでファーストステージを開催できる2位でのゴールを願っていた。エスコンでの試合前に知った顔の職員に会うと「今年は2位までに入れますかね?」、「まだ油断しちゃいけないですよね…。でも、2位までにはぜひともいってほしいです!」などと声を掛けられ「2位はいけると思いますよ」と励ますように答えていた。それが現実になり、自分の言葉が嘘でなくなったことに少しほっとしている。チームを支える人たちの思いも詰まったCS進出だ。
CSが決まった26日の試合直後、小村勝球団社長兼オーナー代行(58)に出くわした。いつもは気さくに話してくれるが、この日は深々と頭を下げ「おかげさまでCSまで行けました。これで初めて“エスコンが成功した”と言えます」と丁寧に言われた。自前の新球場建設は球団の収益を増やし、チーム力強化につなげる側面もあっただけに、万感の思いだったのだろう。小村社長は、6月にくも膜下出血で倒れ、札幌市内の病院で14時間の大手術を経験。生死をさまよった状況から帰ってきた後の言葉なだけに、記者も胸が熱くなった。
思い返せば、2年連続最下位で迎えた3月29日のロッテとの開幕戦は、エース・伊藤大海投手(27)が6回4安打無失点と好投。打線も今季にブレークした田宮裕涼捕手(24)が適時打を放ち、フランミル・レイエス外野手(29)が来日初本塁打を放った。その日のZOZOマリンの記者室で「今年のチームは少し違う」と記者仲間で話したのを思い出す。20代前半から中盤の選手が中心の若いチームで、短期決戦の経験は少ないかもしれない。それでも、「何かを起こすかも」と思わせる雰囲気が、今の日本ハムにはある。(記者コラム・田中 健人)
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