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流した涙は、さらなる飛躍の糧に 楽天・渡辺翔“恩人”に誓う成長「帰ってきたら、たくさん話したい」

スポニチアネックス / 2024年10月3日 8時3分

9月17日のロッテ戦、10回に登板し、7勝目を挙げた楽天・渡辺翔

 楽天は1日、CS進出を争うロッテに敗れて3年連続の4位が決まり、CS進出を逃した。終戦後、野手キャプテンの浅村が話した「選手全員、諦めることなくやっていました」という言葉にうそ偽りはないだろう。最後の10試合は2勝8敗。5連敗でCSへの道は立たれたが、あの涙、あの歓喜をラストスパートに変えてほしかった。

 9月17日のロッテ戦。楽天は3―3の延長10回に6番手で登板した渡辺翔が勝ち越しを許したが、その裏に先頭の浅村が二塁打を放つと、無死一、三塁から渡辺佳が同点の犠飛。なお、2死一、二塁で伊藤裕が中前へサヨナラ適時打。負ければ3ゲーム差の窮地を1ゲーム差とし、歓喜の輪の中で、渡辺翔はタオルで顔を覆いながらむせび泣いた。

 「高校の時、最後の夏の大会の時は悔しくて涙は流しましたけど、あそこまでは流してないですね。もう抑えきれなくなって…」

 後日、右腕はあの時の心境を明かしてくれた。試合後、球場で食事を取った際には「感謝の気持ち、申し訳なさもありました」と殊勲の伊藤裕に「本当にありがとうございます」と何度も何度も頭を下げたという。

 ルーキーイヤーだった昨季は51試合に登板し、8勝3敗1セーブで防御率2・40。勝ちパターンとしても起用され、25ホールドをマークした。その中で「凄く大きかった」と語るのが、昨オフにパドレスへ移籍した松井裕樹の存在だ。昨年6月28日のソフトバンク戦。渡辺翔は敵地で同点の8回に登板して決勝点を許すと、翌日もピンチを招いて降板し、逆転負け。ベンチ裏で悔し涙が頬を伝ったときに温かく声をかけてくれたのが松井だった。「そこから気持ちを切り替えやすくなり、裕樹さんに繋ぐのが僕の仕事だと思いました」と回想。「裕樹さんがオフに帰ってきたら食事に行って、たくさん話したいですね」と笑った。

 今季、中継ぎでは藤平、鈴木翔が新守護神・則本につなぐ勝ちパターンとして台頭した。3年目の来季、渡辺翔がその中に割って入る姿を心待ちにしたい。(記者コラム・花里 雄太)

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