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西田拓也五段が174手の熱戦の末に羽生善治九段を下す ALSOK杯第74期王将戦挑戦者決定リーグ

スポニチアネックス / 2024年10月3日 20時7分

<ALSOK杯第74期王将戦挑戦者決定リーグ>感想戦に臨む西田五段(撮影・西海健太郎)

 将棋のALSOK杯第74期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)挑戦者決定リーグは3日、東京都渋谷区の将棋会館で1局を行い、後手の西田拓也五段(33)が羽生善治九段(54)を174手の熱戦の末、下した。成績は西田1勝、羽生1敗。

 振り飛車党の西田はプロ8年目でリーグ初登場。羽生との対局も自身初で、戦型は四間飛車となった。穴熊に組んだ羽生に、西田は左辺の攻めから角の捕獲に成功し「当初は良さそうと思っていた」が、守りを固めた羽生陣を崩しきれない。逆に2枚のと金で自王に肉薄され「自信はずっとなかった」と心境を明かした。かろうじて得た手番をいかし逆襲に成功。最後は羽生王を即詰みに討ち取った。

 「最後は詰みそうな感覚はあったが(158手目)△7八金から(160手目)△8八銀という手を見つけるのに時間がかかってしまった。本譜はたまたま運良く詰んでた感じ」

 33歳での王将リーグ初見参で初勝利に「目の前の一局を頑張ろうと思っていただけ。いいスタートが切れてうれしい」と喜びをかみしめる西田。将棋界で最も過酷なリーグで台風の目になるか。

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