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日本ハム・達 プロ初勝利 21年ドラ1右腕が2年ぶり1軍で5回零封 CSで対戦するロッテに6連勝締め

スポニチアネックス / 2024年10月4日 6時3分

<ロ・日>日本ハム先発の達(撮影・長久保 豊)

 ◇パ・リーグ 日本ハム3―0ロッテ(2024年10月3日 ZOZOマリン)

 2位の日本ハムは3日、3位・ロッテとの今季最終戦に3―0で快勝した。今季初登板初先発だった高卒3年目の達孝太投手(20)は5回を3安打無失点。22年9月以来の1軍登板で、プロ初勝利を挙げた。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージの前哨戦は6連勝フィニッシュとなり、対戦成績で18勝6敗1分けと圧倒。本拠地で迎え撃つ12日からのCSへ大きな弾みをつけた。

 端正なマスクが緩んだ。先発した達が高卒3年目で待望のプロ初勝利。試合後、ベンチ前で新庄監督から両肩をもまれると、右腕は実感をかみしめるように笑みを浮かべた。

 「ここまで来られたのは自分だけの力ではない。家族、ファンの皆さんのおかげです」

 初回先頭の寺地に左翼フェンス直撃の二塁打を許したが、動じることなくゼロで切り抜けた。1メートル94の長身から放たれる角度ある最速152キロの直球に、フォークを織り交ぜ的を絞らせない。5回を3安打無失点、4奪三振。初回に3連打などで奪った虎の子の1点を継投で守り抜き、新庄監督も「この一勝はでかい」と称えた。

 自他共に認める向上心の持ち主。元々メジャー志向が強く、仲間から外食に誘われても断るなど、全てを野球に注いできた。誰もが次世代のエース候補と期待したが、昨夏に右肩を負傷。達は「トレーニングできる時間ができたな、くらいに思っていたが2カ月たっても良くならなくて…」。遠投も山なりで50メートルが精いっぱいだった。

 昨季終了後も痛みが引かず、野球と離れた時期もあった。「2週間、練習も何もしなかった」。野球を始めてから2週間も練習をしなかったのは初めてだったが、「そこで気持ち的に吹っ切れた」と振り返る。オフは地元の大阪市内で治療とトレーニングに励み、徐々に症状も回復。右肩痛が発症しにくい投球フォームに修正したことも奏功した。

 CSファーストSで対戦するロッテに6連勝でフィニッシュ。新庄監督は達の起用について「いきなり(CS)はちょっとね…。そういうの嫌いじゃないけど、おしっこちびると思うから」と否定したが、続けて「ここから凄い投手たちに仲間入りする」と期待を込めた。将来のエース候補として期待されてはや3年。ようやくプロの第一歩を踏み出した。(清藤 駿太)

 ◆達 孝太(たつ・こうた)2004年(平16)3月27日生まれ、大阪府出身の20歳。浜寺昭和小4年から軟式野球を始め、天理(奈良)では1年夏からベンチ入り。甲子園は2年夏の交流試合で救援登板し、3年春は4強。21年ドラフト1位で日本ハム入団。22年9月25日の楽天戦でプロ初登板初先発。1メートル94、97キロ。右投げ右打ち。

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