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“岡田チルドレン”阪神・大竹 苦手DeNA相手に11勝締め「監督に恩を返すような気持で投げました」

スポニチアネックス / 2024年10月4日 5時19分

<D・神>雨の中、力投する大竹(撮影・大森 寛明)

 ◇セ・リーグ 阪神3―1DeNA(2024年10月3日 横浜)

 大竹が5回無失点の好投で残り3回1/3に迫っていた規定投球回をプロ7年目で初めて突破し、11勝目(7敗)に花を添えた。

 「好不調あったが、1年間ローテで回るというのは当然求められること。24試合しっかり投げられたのは、今後に向けて自信になる」

 最終戦でも“雨男”は健在。開始直後から降り出した大雨にも集中を乱されず、武器の超スローボールも自在に操り、凡打の山を築いた。許した走者は1安打2四球の3人のみ。3点先制の援護を得た直後の5回も、下位打線を難なく退け、有終の美を飾った。

 「ベイスターズに、昨年から勝てていない中で、良くないイメージは払拭してCSへ入りたかった。勝負を恐れずに投げられた」

 DeNAは天敵だった。昨季は防御率4・86、今季も過去同6・00。苦戦が色濃く残っていた。もう心配ない。12日開幕のCSファーストSは第1戦に才木、第2戦に高橋の投入が濃厚。仮に1勝1敗で勝負の第3戦にもつれ込んでも、不安要素が解消された背番号49の存在は心強い。

 「監督に見てもらえる最後の試合かなっていうのはある。しっかりいいピッチングをして、恩を返すような気持ちでは投げました」

 岡田監督の退任報道が列島を駆け巡って迎えた一戦。指揮官の去就について「事実かどうかわからない」と前置きした上で、こうコメントした。仮にCSで大竹の登板がなければ、もう恩師の前で投げることはかなわない。早大の大先輩であり、現役ドラフトで人生を変えてくれた虎将への感謝を胸に――。ポストシーズンでの恩返しの白星を期し、抜かりなく調整を進める。(八木 勇磨)

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