阪神・岡田監督は「任期2年」大前提 阪急阪神HD角会長「次の監督は阪神で決める番」
スポニチアネックス / 2024年10月4日 5時19分
【解説】阪神の球団幹部が岡田監督との話し合いの場を設けたのは、リーグ連覇の可能性が消滅した翌日の9月29日だった。今月2日にも会談し、この両日で退任の方向性が固まったとみられる。
復帰した23年から2年間で優勝と2位。実績だけを見れば早々に「続投」が決まっていてもおかしくない。この時期まで答えを引き延ばしたのは優勝争いの行方を見守るためだった。
そもそも今回の2次政権は「任期は2年」を大前提に始まった。矢野前監督が春季キャンプ前に退任を表明した22年。阪神電鉄は当時の平田2軍監督(現ヘッドコーチ)を後任に推し、球団を傘下に持つ阪急阪神ホールディングスの角和夫会長が「阪神案」を受け入れなかった。他でもない角会長が「勝てる監督ということで、私が決めさせてもらった2年間だった。次の監督は阪神で決める番」と“異例の2年”を認めている。
昨季のリーグ優勝と日本一で阪急側は当初の目的を達成。阪神側も多大な恩恵を受けた。岡田監督は球団最高齢の不安も抱える。今季の優勝がなくなったことで、3者が積極的に「もう1年」を求める理由がなくなった。レギュラーシーズンの決着を待ち、契約満了の「円満退任」で落ち着いた。
「藤川監督」は、阪神主導の監督人選に戻ったことを意味する。現場経験のない1軍監督は、危うさをはらむ。球団のサポートが不可欠だ。ファンからすれば、後ろ盾が阪神でも阪急でも関係ない。両者の主導権争いを生まないためにも、勝利が求められる。(阪神担当キャップ・倉世古 洋平)
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