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金丸、宗山への「1位指名公言」は不可避… アマ担当記者オススメ「単独狙いならば彼!」

スポニチアネックス / 2024年10月4日 14時7分

U18日本代表でも活躍した藤田(撮影・柳内 遼平)

 運命のドラフトは10月24日。人生の決まる選手は当然ながら、アマチュア野球を担当する記者にとっても、ソワソワする時期。ドラフトまで残り20日となり、いよいよスカウト会議を経て1位指名を公言する球団も現れるフェーズに入った。

 今年の目玉は誰か。12球団のスカウト、アマチュア野球関係者の証言をまとめると、関大の最速154キロ左腕・金丸夢斗投手(4年)、明大の遊撃手・宗山塁主将(4年)がツートップに並ぶ。そして青学大のスラッガー・西川史礁外野手(4年)も1位競合指名になっても不思議はない。他の1位指名候補としては愛知工大の159キロ右腕・中村優斗投手(4年)、三拍子そろった大商大・渡部聖弥外野手(4年)らが挙がる。

 今年のドラフトにおいて金丸、宗山の評価は群を抜いて高い。ただ、前述した選手と、それ以降の「第3グループ」の選手には小さくない評価の差があり、1位指名で明暗が分かれるドラフトになりそうだ。多くの入札が予想される金丸、宗山で勝負するか、避けるかが、1位指名のポイントになる。

 金丸、宗山を指名する球団は1球団でも競合を避けるために「公言」するだろう。ドラフト前に1位指名を明らかにする「公言」の目的は2つに分かれる。(1)目玉選手に「公言」することで多くの競合になる雰囲気をつくり、1球団でも入札を減らす。(2)目玉選手ではないが、補強ポイントと一致する選手への1位指名を「公言」することで単独指名を狙う。「競合するくらいならば他の選手を狙おう」と他球団に思わせる。圧倒的な評価を受けている金丸、宗山への1位公言があるならば狙いは(1)だ。

 目玉を避ける(2)でいくならば誰か。各球団の補強ポイント次第といえば話は終わりだが、東海大相模の150キロ左腕・藤田琉生投手(3年)をオススメしたい。1メートル98の長身から常時140キロ中盤の直球、落差の大きいナックルカーブを繰り出す先発左腕。二段モーションのフォームに修正したことで球威アップを果たし、今夏は自身初の甲子園出場を果たした。従来の長身左腕との一番の違いは何か。超長身をコントロールするすべを心得ていることだろう。足も速く、フィールディングも良いし、投球術も駆使することができる。今までの「○○のランディジョンソン」との違いはそこにある。U18日本代表では兵庫で行われた大学代表との一戦で150キロをマーク、さらに台湾でも149キロをマークするなど再現性も高い。

 当然、宗山、金丸を外した場合に藤田を外れ1位指名にするプランもあるだろう。ただ今年は「外れ」でも多くの球団が競合する可能性がある。外れを繰り返せばドラフトでの巻き返しは困難。それならば「最初から藤田」もありだろう。ただし、ドラフトは毎年ギリギリまで分からない。ここから大きく“戦線”が変わることもある。10月23日の紙面作成まで、わずかな兆候も見逃したくない。(記者コラム アマチュア野球担当キャップ・柳内 遼平)

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