1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 格闘技

井上拓真に12年越し雪辱狙う堤聖也 前世界王者とのスパーで手応え トレーナーは太鼓判「過去最高」

スポニチアネックス / 2024年10月4日 14時13分

<堤聖也公開練習>練習を公開した堤聖也(撮影・小海途 良幹)

 ◇プロボクシングWBA世界バンタム級タイトルマッチ 王者 井上拓真(大橋)<12回戦>同級2位 堤聖也(角海老宝石)(2024年10月13日 東京・有明アリーナ)

 世界初挑戦する元日本バンタム級王者で現WBA同級2位の堤聖也(28=角海老宝石、11勝8KO2分け)が4日、練習拠点としている東京・練馬のDANGAN GYMで公開練習を行った。世界戦7試合を含む2日間興行「Prime Video Boxing 10」の初日に、WBA同級王者・井上拓真(28=大橋、20勝5KO1敗)に挑戦する。

 この日は井上が所属する大橋ジムの大橋秀行会長が視察。左右にスイッチするボクサーファイターの堤はシャドーの大半をサウスポーで行い、1ラウンド3分のミット打ちでは前半は左構え、後半はオーソドックスに変化した。ほとんどがワンツーだったものの、自炊でしっかり食事をしながら練習を積み、減量もリミットまで残り4キロとあって動きは軽快そのもの。「今のところ調子はいい」と語る堤に対し、ワタナベジム時代から指導する石原雄太トレーナーは「かなり仕上がっていて、堤のボクシングが完成に近づいてるかな。過去最高の堤を見せられるかなという自信はあります」と太鼓判を押した。

 スパーリングはここまで112ラウンド。前WBO世界バンタム級王者ジェーソン・モロニー(33=オーストラリア)をパートナーに招へいし、ジム先輩の元IBFスーパーバンタム級王者・小国以載(36=角海老宝石)や前WBAスーパー&WBC統一世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(32=BMB)、アマチュアの21年世界選手権バンタム級金メダリスト・坪井智也(28)とも手合わせした。モロニーは5月6日に東京ドームで現WBO同級王者・武居由樹(28=大橋)に敗れる前に、堤がオーストラリアまで出向いてスパーリングパートナーを務めた縁から、今回は志願しての来日。5日にモロニーと最後のスパーリング6ラウンドを予定している堤は「この時期にジェイソンとスパーをしっかりやれる、このコンディションで動けているというのは何より大きい」と指摘し、「結構長いラウンドをやったが、ポイントを奪われるようなスパーはなかった。正直パンチをそんなにもらった感じもないし、集中して怖さも感じながら、いい緊張感でかつ自信もつかめたスパーができた」と収穫を強調した。

 井上には九州学院高(熊本)2年時のインターハイ準決勝で対戦して判定負け。当初は平成国際大で競技をやめるつもりだったが、井上や4階級制覇王者・田中恒成(29=畑中)ら同世代の活躍に「自分ならどこまでいけたんだろうと。プロをやらずに、居酒屋で酒飲んでテレビ見て"俺、こいつとやってんだよ"みたいな大人になりたくなかった」とプロ入りを決意した。「同世代がみんな強くて、一番になっていない劣等感」を原動力に、大学・プロを通じて「ずっと胸にしこりみたいに残っていた」という12年越しのリベンジの機会を得た。「全体的な時間では基本的に拓真選手の方が上」と劣勢を覚悟しながらも、「でも、ボクシングは瞬間、瞬間で展開が動くスポーツ。その瞬間、気持ちでもパワーでも一瞬のスピードでも何でもいいので上回れば、展開がずれる。ずれたところを小突いて崩すみたいなイメージ。どういう展開になってもとにかく勝てばいい」と思い描く試合展開を披露。「リベンジの気持ちは強かったが、今は純粋に強い拓真選手と戦えるのが楽しみ。リベンジは付いてくる感じ」と胸の内を明かした。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください