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小久保ホークスが最終戦で新人監督最多のシーズン91勝 「最高の準備をして」ポストシーズンへ

スポニチアネックス / 2024年10月5日 6時1分

<ソ・ロ>声援に応える小久保監督(撮影・成瀬 徹) 

 ◇パ・リーグ ソフトバンク1―0ロッテ(2024年10月4日 みずほペイペイ)

 パ・リーグ覇者のソフトバンクは4日、ロッテに1―0で勝利して、5連勝でレギュラーシーズンを締めくくった。6回に栗原陵矢内野手(28)が決勝の20号ソロ本塁打を放ち、先発で6回無失点と好投した大津亮介投手(25)が6月以来の白星となる7勝目をマーク。チームは今季成績を91勝49敗3分けとし、小久保裕紀監督(52)は新人監督として歴代最多勝利の勲章を手にした。

 小久保ホークスは最後まで強かった。今季8度目の5連勝フィニッシュ。02年の伊原春樹監督(西武)、15年の工藤公康監督(ソフトバンク)を抜き、新人監督最多の91勝目を挙げてシーズンを締めくくった。

 「ケガ人も出た中で新しい若い選手が出てきたり、投手陣も“つくづく野球はピッチャーだな”という中で、今日も最後まで締まるゲームでいい投球をしてくれたと思います」。投手陣が零封リレー。打っては柳田離脱後の大ピンチで3番を担ってきた栗原が20号ソロを右中間テラス席に運んで、最終戦を白星で飾った。

 指揮官は新記録樹立に関しては「それが目標じゃない。感想はありません。優勝が決まってからは全部が全部、勝つつもりの采配ではなかった。個々の試合の勝利はあまり気にしていません」と話した。見据えているのは16日開幕のクライマックスシリーズ(CS)のファイナルS突破、そして4年ぶりの日本一奪回。それしかない。

 特に若手は調子優先で起用する方針だ。優勝決定後はファームから選手を次々と昇格させてCSに向けたテスト起用をしてきた。その中で白星を積み重ねられたのは若手の成長を促した指揮官の手腕でもある。王貞治球団会長は「91勝か。とにかく心配りが凄かったからね。休みの日でもファームに見に行ったりね」と改めて高く評価した。

 頂点を目指すための競争は、7日から始まる「みやざきフェニックス・リーグ」も活用して、ぎりぎりまで行う。指揮官も視察予定で「(右足首の捻挫で離脱中の)近藤が間に合うかどうかで布陣も変わってくる。焦らせることは全くないです。最後の最後まで野手17名をどうするかコーチ陣としっかり話し合っていきます。最高の準備をして臨みたい」と語った。

 今季の主催72試合には球団史上最多となる272万6058人が詰めかけた。小久保監督は「結果で恩返しできたのは喜ばしいこと」と話し、次の戦いへ視線を向けた。 (木下 大一)

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