B3新潟・五十嵐 ただいま15得点 4季ぶりに帰ってきた新潟のプリンス 2季ぶりホーム開幕戦白星

ノールックパスを出す五十嵐

　B3新潟は、八王子を84―73で下し、2季ぶりにホーム開幕戦を白星で飾った。4季ぶりに新潟に復帰したPG五十嵐圭（44）が、4本の3点シュートを含む15得点を挙げ、MIPに選出される活躍。Bリーグレギュラーシーズン通算3000得点も達成した。きょう6日の八王子戦では、今季初の連勝を目指す。

　4季ぶりに立つアオーレ長岡のホームコートが懐かしかった。2819人の観客が駆けつけた中、帰って来た「新潟のプリンス」こと五十嵐が躍動した。

　第1Q残り2分58秒から3点シュートを決めてBリーグのレギュラーシーズン通算3000得点をマークすると、会場からは盛大な拍手が湧き起こった。チームは序盤こそ流れをつかめなかったが、40―43で迎えた第3Qに底力を見せた。

　「チャンスがあれば得点を狙っていこうと思っていた。第3Qにギアを上げることがしっかりできた」。ハーフタイムでディフェンスの見直しを図り、流れを変えた。第3Q残り8分49秒でSGネルソン、同8分14秒で五十嵐が連続3点シュートを決めて48―45と逆転に成功。そこから一度もリードを許さずに逃げ切った。

　五十嵐の右手中指にはテーピングが施されている。開幕戦の埼玉戦で脱臼し、指を完全に曲げられない状態だが「自分がやらなければいけない」と強い責任感を持ってコートに立った。終わってみれば日本人最多の15得点をマーク。チーム最多の17得点を挙げたネルソンに次ぐ活躍で、MIPを受賞した。

　新潟を再建するために戻ってきた五十嵐にとって、熱烈なブースターの後押しは力になった。「思っていた景色を見ることができた。勝つこともできたし、これを継続してもっと多くの人に後押ししてもらいたい」と話す。「相手を勢いに乗せると前回の埼玉戦みたいになってしまう」。2戦目に敗れた前節の埼玉戦の二の舞いにならぬよう、きょう6日は連勝を狙う。