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宇佐美が号泣!! G大阪が後半ATに2発で逆転「いやあ、主人公ですね」

スポニチアネックス / 2024年10月6日 6時1分

<G大阪・札幌>後半、勝ち越しゴールを決めたG大阪・宇佐美(撮影・岸 良祐) 

 ◇明治安田J1リーグ第33節 G大阪2―1札幌(2024年10月5日 パナスタ)

 G大阪はFW宇佐美貴史(32)が後半アディショナルタイムに2得点し、札幌を2―1で逆転して10試合ぶりの勝利を挙げた。

 これまでの鬱憤(うっぷん)や悔しさを吐き出すかのように、G大阪のスタジアムが沸いた。約2カ月半ぶりのリーグ戦白星。最高のシナリオを描いたのはクラブの至宝、宇佐美だった。

 5月3日の福岡戦以来となるベンチスタートで、出番は1点ビハインドの後半20分から。「チームが勝つのが一番いいんですが、自分は攻撃的な選手。一番燃えるのは0―1や0―2で負けている状況。自分が勝たせてやる、と」。後半49分にPKをねじ込むと、その約4分後にはDF2人を翻弄(ほんろう)して右足で鮮やかな逆転弾。「主審に確認したら“あと2分間ある”と。もうワンチャンスあると信じて、もう一発決める強い気持ちだった」。15年以来の2桁到達となる11得点に「いやあ、主人公ですね」と笑った。

 勝てない時期は「泣いていた」と明かしたが、厳しい言葉や苦しさを受け止めた。主将として「やり続けるだけ」とチームの矢面に立ち、味方を鼓舞し続けた。だからこそ劇的な勝利を収めた後はその場でうずくまり、両目を赤く腫らした。

 「これで全てがチャラになるわけではない。大阪ダービーの悔しさが晴れたわけではない。でも、流れは引き戻せると思う」。来季ACL出場圏内の3位・町田までは勝ち点6差。主人公がイメージするシナリオには、まだ続きがある。 (飯間 健)

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