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宮城大弥 勝ってもベンチで涙…タオルで顔覆い動けず 無情の大雨「切ない」「中嶋監督も…」「今年も…」

スポニチアネックス / 2024年10月6日 21時17分

<楽・オ>コールドゲームになり規定投球回に届かなかった宮城は目頭を押さえながらあいさつのためにグランドに出る(撮影・篠原岳夫)

 ◇パ・リーグ オリックス8―1楽天(2024年10月6日 楽天モバイル)

 オリックス・宮城大弥投手(23)は雨に泣く形で、規定投球回到達と最優秀防御率タイトルを逃した。敵地・楽天モバイルでのオリックス今季最終戦は7回表1死で降雨コールド勝利。宮城は6回79球1失点で今季7勝目(9敗)を挙げた。リーグ4連覇を狙ったチームは、63勝77敗3分けの5位で終戦。宮城の涙で2024年シーズンに幕を下ろした。

 この日7回1/3を投げれば規定投球回に到達し、同投球回を無失点か、8回1/3を1失点以下で自身初の防御率1位だった。

 大粒の雨が降り続く中、6回まで79球を投げ、40分間の中断中もベンチでじっとグラウンド整備と審判団の動きを見つめていた左腕は、午後9時5分に雨天コールドゲームによるゲームセットが告げられると、しばらくベンチで動けず。そしてナインやスタッフから声を掛けられると、涙を流しタオルで顔を覆った。

 そして、何度か声掛けにうなずいた後に、目を赤く染めながら顔を上げベンチ裏へと一度引き揚げた。その後、目頭を押さえながら再びグラウンドへ。中嶋監督に声を掛けられながら、雨の中で声援を送り、自身のために天候回復を祈り続けてくれたファンにあいさつした。

 6回3安打1失点と力投。自身初の最優秀防御率のタイトル獲得が見えていたが、オリックスの7回攻撃途中に雨脚が強まったため試合中断となり、そのまま40分後に7回1死降雨コールドが宣告された。自身4年連続の規定投球回到達すらかなわず、無情の結末を迎えた。規定投球回到達まであと1回1/3、最優秀防御率のタイトル獲得まで無失点前提で、あと2回1/3だった。

 ネット上では試合終了直後から「無情の宣告」「特例にしてあげてほしい」「試練の多い一年だった」「涙…切ない」「そっか…今年も宮城君の涙で終わったのか」「中嶋監督の目も何か泣いているように見えた涙」「まだ23歳…この悔しさと涙が、さらなるエースへの道を照らしてくれるはず」など宮城へのエールであふれた。

 ▼宮城 仕方ないで終わらしたくないって気持ちはありますけど、こればかりはどうしようもできないので。目をつぶるしかないのかなとは思います。(規定の悔しさが大きいか)もちろんそうですし、本当に今の状態であったら球数的にも余裕がありましたし、絶対行けた自信、本当にそれしかなかったんですけど。積み重ねてきたものが1回また崩れることになるので、そこはしっかり来年、まずはケガをしない体づくりだったり、そういうところをトレーニングしながら、もっとレベルアップしていきたいなとは思います。

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