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ソフトバンク・山川が志願 フェニックス・リーグ参戦 今春の“ひりひり感”を身に刻む

スポニチアネックス / 2024年10月7日 6時1分

ソフトバンク・山川

 ソフトバンク山川穂高内野手(32)が、きょう7日に宮崎入りし、柳田悠岐外野手(35)とともに8日の日本ハム戦(アイビー)から「みやざきフェニックス・リーグ」に参戦する。4番打者でチーム唯一、全試合に出場し、打撃2冠は決定的だが、宮崎での調整を直訴。今春キャンプインで感じた“ひりひり感”を再び、その身に刻み自身初のクライマックスシリーズ(CS)突破を狙う。

 シーズン143試合に出て、34本塁打、99打点。新天地でこれ以上ない成績を残し、打撃2冠は確実だ。4年ぶりのリーグ優勝をもたらした山川は、それでも打席での勝負を直訴した。7日からみずほペイペイドームで全体練習は再開されるが、4番は宮崎へ行く。春季キャンプで感じたひりひりした感覚を持ったまま、移籍後初となるCSへと挑む。

 「心持ちの問題で、初心に戻れるかなと。1月31日、ホテルの部屋に入ってしびれた印象がある。疲れてるけど今年が始まったところから“CS頑張ろう”の気持ちになれるようにというのが狙い」

 グラウンド外の問題もあり、西武から注目を浴びてFA移籍した。宮崎では新たなユニホームに袖を通した瞬間の、何とも言えない緊張感、高揚感があったという。「しびれるあの気持ちを思い出して。意気込みまくっても、なるようにしかならないけど準備だけはしたい」。8日の日本ハム戦から3試合に出場する予定でいる。

 若手中心のフェニックス・リーグでは初対戦の投手も多い。近年の“投高打低”を痛感しているからこその動きでもある。「野球は変わってきていて球が速い。18、19年は“変化球あるかな”で直球が来ても対応できたが(山本)由伸、(佐々木)朗希、舜平大(山下)、宮城と20代前半の投手は半端ない。分が悪いから対応していかないと」。16日から始まるCSファイナルステージの相手は日本ハムか、ロッテ。今後の佐々木対策にも、つながるとみている。

 西武在籍時の18、19年にリーグ制覇したが、いずれもCSファイナルステージでソフトバンクに敗れて日本シリーズ進出は阻まれた。「日本シリーズに僕は行ったことがない。CSでどこで負けたかも記憶にない」と負けず嫌いに火が付いている。「シーズンより一層、一打席、一打席の集中力は増すと思う。いい意味で(モードに)入っていきながらできたらいい」。プロ11年目で初出場となる日本一頂上決戦へ、胸は高まる。

 宮崎の試合開始は12時30分。「体が元気なら、ぼちぼちやりつつですね」と山川。春季キャンプでも行ったアーリーワークや居残り特打も視野に入れる。2軍で打撃2冠王の弟子・リチャードもいるのも好材料だ。「もう一度、整えて16日からフルでいけるように」。山川は、頂点まで己の研さんをやめない。 (井上 満夫)

 ≪柳田も参戦へ≫フェニックス・リーグには山川と同日程で右太腿の負傷からシーズン終盤に1軍復帰した柳田も参戦する。開幕する7日のヤクルト戦(西都)からは柳町、正木、海野の3人も1軍から合流し、それぞれ2~3試合出場する予定だ。また、9日のロッテ戦(アイビー)と10日の西武戦(サンマリン)には小久保監督も視察に訪れる。

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