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佐藤心結が涙の初V ダイヤモンド世代6人目の頂点 アマだった3年前渋野に敗れた大会で今度は歓喜

スポニチアネックス / 2024年10月7日 4時47分

18番、ウイニングパットを決め感極まる佐藤心結(撮影・西尾大助)

 ◇女子ゴルフツアー スタンレー・レディースホンダ最終日(2024年10月6日 静岡県 東名CC=6610ヤード、パー72)

 プロ3年目の佐藤心結(みゆ、21=ニトリ)が首位タイから5バーディー、1ボギーの68と伸ばし、大会記録に並ぶ通算15アンダーで涙のツアー初優勝を飾った。03年度生まれ「ダイヤモンド世代」で6人目の優勝者。アマ時代に出場した21年大会で、プレーオフの末に渋野日向子に敗れて2位だった舞台で、くしくも念願の1勝目をつかんだ。2週連続優勝が懸かっていた同世代の竹田麗央(21=ヤマエグループHD)は通算12アンダーの4位だった。

 悔し涙を流した富士の裾野で、今度はうれし涙を流すことができた。ウイニングパットを沈めた佐藤は、あふれ出る涙を抑えきれない。アマチュア時代の21年にプレーオフで惜敗した舞台でつかんだ、プロ3年目での念願の初勝利だった。

 「思い入れのある大会で初優勝することができてとてもうれしい。今年は特に苦しくて…。ようやく解き放たれた気持ちです」

 首位に並んで迎えた最終日。2番でボギーが先行し、一時は3打のリードを許した。それでも終盤に強さを見せる。14番のバーディーを皮切りに、15番パー4では第2打を50センチに寄せて首位に並ぶ。ここで3年前の渋野らとの優勝争いの記憶がよみがえった。「ワクワクしてくる自覚があった」。16番のチップインで単独首位に立ち、17番で10メートルを沈める4連続バーディーで突き放してみせた。

 アマ時代の21年大会での2位をはじめ、プロ1年目から2年連続シード獲得と世代の先頭集団を走ってきた。ところが今季、試練が訪れる。ここまで実に17度の予選落ち。「全部ネガティブになった」。今大会前のメルセデスランクは50位までのシード圏から程遠い84位。時に母・美樹さん(54)に「練習に行きたくない」と訴えるほどだった。

 もがき続ける中で転機が訪れたのは8月。キャディーを務めた兄・俊貴さん(22)からの「シンプルに考えた方が良い」「伝説をつくろうぜ」とポジティブな言葉で心が前を向けた。ツアー7勝の米山みどりから「素振りの時から足を使って打った方がいい」と助言を受ける機会があり、ここからショットの状態が上がった。

 これまで幾度も同世代の優勝を祝福してきた心優しき21歳。この日は竹田と川崎が18番グリーン脇で祈るような表情で待っていてくれた。「2人を見るだけで涙が出ちゃうくらい。同世代は宝物」。ツアーを席巻するダイヤモンド世代からまた1人、楽しみなヒロインが誕生した。

 ◇佐藤 心結(さとう・みゆ)2003年(平15)7月21日生まれ、神奈川県小田原市出身の21歳。祖父・義雄さんの影響で7歳からゴルフを始める。茨城・明秀学園日立高3年時の21年11月のプロテストで一発合格し、本格参戦1年目から2年連続でシードを獲得。憧れの選手は畑岡奈紗とリディア・コ(ニュージーランド)。スポーツ歴はサッカーと砲丸投げ。趣味はゲームとトレーディングカード集め。1メートル61、57キロ。

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