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大の里 能登に「勇気を」 大関昇進後、地元石川に初凱旋

スポニチアネックス / 2024年10月7日 4時41分

大関同士の申し合いを視察する八角理事長

 大相撲の秋巡業が6日、金沢市総合体育館で行われ、新大関・大の里(24=二所ノ関部屋)が大関として初めて地元石川に凱旋した。約4700人の観客に迎えられ、改めて感謝の意を表明。朝稽古では会場を訪れた八角理事長(元横綱・北勝海)の前で琴桜、豊昇龍の先輩大関との申し合いで奮起した。1月1日には大地震、9月には記録的な豪雨の被害を受けた故郷に元気と勇気を届けた。

 大の里が金沢市の巡業に参加するのは昨年8月に次いで2度目となった。この日は、十両昇進を決めた直後の前回を上回る熱気が会場内に充満。チケットは早々に完売し、通常より30分早い午前8時半の開門時には会場周辺に300メートル以上の列が出来上がった。

 新大関は約4700人の大声援を受けると一層、表情を引き締めた。「1年前とは違う。石川のたくさんの方々におめでとうと言っていただき、本当にうれしかった。凄いパワーをもらった」。出身地の津幡町から駆けつけた父の中村知幸さんも「ありがたいことです」と感謝した。

 この日は八角理事長が来場した。異例の“御前稽古”では琴桜、豊昇龍と今巡業初となる大関同士の申し合いで汗を流した。大の里は2度目の優勝を遂げた秋場所で威力を発揮した左おっつけなどを披露し、4勝3敗。「番数は少ないが、いい稽古ができた。これからどんどんやっていきたい」と意欲的に話した。

 石川県では1月1日の能登半島地震に続き、先月は能登地方を中心に記録的な豪雨に見舞われた。改めて故郷への思いを問われ「能登から来ました、などたくさんの声をもらった。大変な状況が続いている。少しでも勇気や元気を与えられたら」と話した。全25日間の秋巡業はまだ始まったばかり。九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)に向け「やはり稽古が大事になる。しっかり準備をして優勝を目指したい」と力強く結んだ。

 【八角理事長厳しく指摘】昨年8月の札幌巡業以来の巡業視察となった八角理事長は「いい雰囲気で相撲の(持つ)強さを感じた。力士と触れ合いができる巡業は大切」と述べた。朝稽古では土俵下から3大関の申し合いを見守り「(豊昇龍、琴桜の)先輩大関は焦らないと駄目。大の里はぶつかり稽古をもっとやらないといけない」とさらなる奮起を求めた。また秋場所全休し、今巡業から復帰した横綱・照ノ富士については「体(の筋肉など)が落ちている。次の場所に向け、慌ててやっていかないと」と指摘した。

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