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ソフトバンク・柳町 CSで“外野枠”譲らない 実戦で打撃好調アピール「いい状態にしていきたい」

スポニチアネックス / 2024年10月8日 5時2分

<フェニックスリーグ ヤ・ソ>初回、安打を放つソフトバンク・柳町(撮影・岡田 丈靖)

 ソフトバンクの柳町達外野手(27)が7日、開幕したみやざきフェニックス・リーグのヤクルト戦でチーム唯一のマルチ安打と活躍した。「1番・右翼」で出場し、初回の第1打席から2打席連続安打。16日から始まるクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)出場へアピールした。外野は柳田が復帰するも、近藤と周東がケガで不安を抱えている中、好調を示した。

 “タツル”は準備万端だった。柳町が10月4日のロッテ戦以来の実戦でマルチ安打。16日に開幕するCSファイナルSに向けてスタンバイOKだ。

 「いい緊張感を持ちながら、まずは打席で整えていこうと」

 「1番・右翼」でスタメン出場し、初回にヤクルト先発・松本健の135キロ変化球を完璧に捉え、ライナーで中前へと運んだ。0―2の3回1死一塁でも松本健の内角直球に素直に反応し、右前に転がした。いきなり結果を出し、松山秀明2軍監督は「まあ、これぐらいは打ちますよね。凄いね」と感心していた。

 CSファイナルSでの野手の枠は17。この日に開幕したみやざきフェニックス・リーグでアピール合戦が再開され、外野手は笹川、仲田が1安打し、佐藤直は無安打だった。柳町は安定した打撃で一歩リード。今季1軍73試合出場で打率・269、いずれもキャリアハイの4本塁打、40打点。パワーアップした打撃に加えて、代打などでの勝負強さでも強烈なインパクトを残し、4年ぶりのリーグ優勝に貢献した。

 CSでも外野のスタメン候補だが、ポストシーズンを前に外野手の状況は変わってきている。柳田が右太腿裏の筋損傷から復帰を果たし、右翼守備にも就いている。ただ、近藤が右足首捻挫、周東も左膝の違和感を抱えている中、柳町は万全な状態だ。

 9日のロッテ戦と10日の西武戦には小久保監督が視察予定。「アタマから出たいですけど、どうなるか分からない。出されたところで結果を出すしかないので」と今後も実戦でアピールを続けていく。2軍の首脳陣は打席数を増やすために今後も1、2番で起用する予定でいる。

 あとは期待に応えてポストシーズンの戦力となるだけだ。「CSは一試合、一試合にプレッシャーもかかるが勝つためにやる。ただ、1打席に集中すれば結果につながる。いい状態にしていきたい」。さらに調子を上げてヒリヒリする戦いを万全で迎える。 (井上 満夫)

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