40歳イニエスタが現役引退…SNS動画で感極まる 世界中から別れを惜しむ声「最高のフットボーラー」

23年、神戸退団セレモニーでファンの声援に応えるイニエスタ

　バルセロナや神戸で活躍した元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ（40）が自身の公式インスタグラムで現役引退することを報告。8日には引退後の“新たな挑戦”について何らかの発表をすることも示唆した。

　イニエスタは1日にも自らのSNSで「カミングスーン」とコメント。背番号にちなんだ8日に“重大発表”があることを示唆すると、複数のスペインメディアが現役引退を決断したと一斉に報じた。

　そして注目の発表を明日に控えたこの日、自身のSNSで動画を公開。動画では冒頭イニエスタ本人が1人で登場。インタビュアーから「あなたにとってサッカーとは何ですか?」と質問されると、天を見上げ笑顔も見せたが沈黙。感極まって涙を浮かべながら「私にとってサッカーは…」と言葉を絞り出すと、イニエスタの子供時代の映像に切り替えられた。

　動画は他にもバルセロナ時代の監督だったルイス・エンリケ氏、ペップ・グアルディオラ氏、ファンハール氏や元スペイン代表監督のデルボスケ氏なども登場。イニエスタとの思い出について語り、その人柄とサッカーに取り組む姿勢を絶賛。現役引退を決断したイニエスタだが、この投稿に「ゲームが続く」とコメントしており8日には“新たな挑戦”について何らかの発表があることを匂わせた。

　これにネットからは様々な言語で「イニエスタの引退は悲しすぎる」「イニエスタお疲れ様。最高のフットボーラーの1人でした」「バルサのみならずフットボール界の伝説」「今も、そしてこれからも史上最高のスペイン人選手」「ついにこの日が来てしまったのか…」と世界的な反響を呼んだ。

　◇アンドレス・イニエスタ　1984年5月11日生まれ、スペイン・フエンテアルビージャ出身の40歳。02年にバルセロナでトップデビューを果たし、欧州CL4回など32個のタイトルを獲得。18年夏から推定年俸32億円で神戸に加入。23年夏の神戸退団後はエミレーツ・クラブ（UAE）で1年プレーし、7月1日に退団。スペイン代表では131試合14得点。08、12年欧州選手権、10年W杯の主要国際大会3連覇を支えた。1メートル71、68キロ。利き足は右。