21年の絶頂期の投球が戻らないビューラー 違いは直球の球速の差ではなく「IVB」3・3センチの差
スポニチアネックス / 2024年10月8日 8時50分
スポーツ専門局「ESPN」が地区シリーズの第3戦で先発するドジャースのウォーカー・ビューラーが今季1勝6敗、防御率5.38、WHIP1.55と打者を抑えられていない理由を説明している。
21年にはMLBで最も優れた投手の一人で16勝4敗、防御率2・47。しかしながら22年にトミージョン手術を受け、23年のシーズンを完全に棒に振った。ただし直球の平均球速は95マイルで、21年の95・3マイルに比べてわずかに0.3マイル(0・48キロ)減少しただけだ。何が本当に変わったのか?違いはIVB/induced vertical breakだ。
ピッチャーがボールを投げる際に、特定のスピンをかけることによって生じる縦方向の変化のこと。特に直球とカーブで顕著な違いがあり、直球は縦に上昇するように見えることがあり、カーブは大きく落ちる。直球の「リフト」は0.1インチ単位(0・254センチ)で測定でき、20インチ(約50・8センチ)のIVBが一般的な目標。特に効果的と言われるのは高めの20インチから22インチ(約55・9センチ)のリフトで、打者がスイングする際に最も難しく、結果空振りやポップフライになる。パワーヒッターはアッパースイングが多いだけに、IVBの高い直球が有効だ。
とりわけ身長の低い投手は低いアームスロットから投げ、マウンドを大きく踏み出すことでリリース時のボールの高さをさらに下げられる。クレイグ・キンブレルやA.J.ミンターのような投手はこれで成功していた。
ビューラーは高めの直球が武器だったが、IVBは20年の19・3(49センチ)、21年の18・0(45・7センチ)から、今年は16・7(42・4センチ)に下がっている。おかげで空振り率も26・1%、20・4%から、今年は16・9%と下がった。効果が少ないため、使用率も54%、45%から、今年は29%に下がっている。ちなみにカブスの今永の直球のIVBは20・6(約52・3センチ)だ。
今のビューラーはシンカー、カッター、カーブ、チェンジアップなど他の球種を上手にミックスして投げないといけない。IVBが下がってしまった中、いかに利点を見出すかだ。
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