森永卓郎氏 日本経済転落のきっかけは「消費税の引き上げ」 前財務官の発言を批判「その張本人」
スポニチアネックス / 2024年10月8日 14時6分
経済アナリストの森永卓郎氏(67)が8日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」に出演。前財務省財務官の神田真人内閣官房参与の発言を批判した。
政府からアジア開発銀行(ADB)の次期総裁候補に指名された神田氏は読売新聞のインタビューで「日本はもはや大国ではない」と発言した。
これに対して、卓郎氏の息子で経済アナリストの森永康平氏は「僕もそう思いますよ。このまま放っておいたら、東南アジアの各国に抜かれていくだろうし、アフリカとかにも超えてくる国が出てくるでしょう。世界的なポジションはどんどん落ちていく」と同意した上で、「僕がちょっと引っかかるのは、お前が言うなという話。どういう人たちがそういう日本を作ってしまったのかということを考えると、何他人事のように論評しているんだって」と糾弾した。
続けて、黒田前日銀総裁がADBの元総裁であることに触れ、「もしかしたら(神田氏も)将来の日銀総裁になるかもしれない」と推測。「岸田さんが総裁になった時からずっと言っているんですけど、いわゆるダブル引き締め。金融と財政の引き締めをやるんじゃないかとずっと指摘している。今の石破政権はどうなるか知らないですけど、ここから先もダブル引き締め路線が着々とずっと続くんじゃないかという嫌な予感しかしない」と語った。
卓郎氏は「康平の言うとおりだと思います」とうなずいた。「日本経済が転落した最大のきっかけは消費税の引き上げ。これはデータを真面目に見ている人はみんな分かっている。消費税を引き上げる度に実質賃金が下がって、それが消費を抑制して、どんどん日本経済が外国と比べると相対的に転落していった。日本だけが全く成長しないということが起こった」とし、「その張本人なんですから、薄笑いを浮かべて“もはや大国ではない”」と、神田氏の発言を批判。「『あのねのね』の名曲を神田さんに捧げたいと思います」と歌い出した。
パーソナリティーの垣花正アナウンサーは「選曲も歌声もひどいです。もはや解説ではない。“もはや大国ではない”ではなくて」とツッコんだ。
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