今季開幕から7試合で10発被弾、防御率5・00のマイケル・キングがエリート先発投手に進化できた理由
スポニチアネックス / 2024年10月8日 16時42分
パドレスで第3戦に先発予定のマイケル・キングが今季の途中からピッチングが安定してきた理由を、データサイト「ファングラフス」が分析している。
序盤はカウントを悪くすることが多く、ストライクゾーンに直球を投げ込んだが、実は彼の直球は打たれやすい。一方でシンカーは打ちにくいが制球が安定しなかった。そこでキングはカウントを悪くしないように、初球からゾーンに積極的に投げ込み、バットを振らせるようにした。カウントが有利になれば、決め球のチェンジアップが決まりやすくなる。2ストライク時に最も使用する球種で、仮にカウントで不利になっても、コーナーに投げてストライクを取れる。それを一貫して行ったおかげで、四球の問題は解決した。
チェンジアップのコントロールがこれだけ良いと、他のすべての球種もうまく機能する。2ストライク時にシンカーを投げると、打者は混乱する。シンカーとチェンジアップはほぼ同じ軌道だから、打者がチェンジアップだと思ってバットを止めるとシンカーで見逃し三振を奪える。キングが投げる2ストライクのシンカーのうち、18.5%が見逃し三振。彼ほどシンカーでの見逃し三振の多い投手は他にいない。この2ストライク時のシンカーとチェンジアップの新たな使い分けが、キングの復調の鍵となり、201個の三振のうち過半数をこの2つの球種で取っている。
もう一つのアジャストは横の動き。以前はスイーパーが左側に大きく曲がってくのと対照的に、シンカーとチェンジアップは右側に曲がっていた。これでは打者はスィーパーに対して待ちやすい。シンカーとチェンジアップはお互いに似ているため見分けにくいが、スィーパーは大きく異なる動きをするため、すぐにそうとわかる。
そこでキングは、中間に新たな球種を加えた。スライダーで、横方向や縦方向の動きはほとんどないが、チェンジアップとスイーパーの中間に位置するように滑る。スライダーがストライクゾーンに頻繁に入るようになったことで、打者はよりバットを振り、キングのボールになるスイーパーを追いかけてくれるようになった。キングは被本塁打が減った。開幕後、最初の7試合で10本のホームランを打たれたが、それ以降の24試合ではわずか7本に抑えている。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
大谷翔平に復調の“兆し” 凡打も専門家は「前向きに評価」…崖っぷちで期待される一撃
Full-Count / 2024年10月10日 6時55分
-
ダルビッシュ、変化球攻めで大谷翔平に完勝…3打席15球でストレートは1球のみ
読売新聞 / 2024年10月7日 15時17分
-
ダルビッシュが大谷封じ7回1失点で勝利…パドレス監督が称賛したポイント
スポーツ報知 / 2024年10月7日 13時40分
-
ダルビッシュ有、大谷封じ7回1失点で勝利「一球一球、大谷君の反応を見ながら投げてました」
スポーツ報知 / 2024年10月7日 12時14分
-
ダルビッシュ有2年ぶりポストシーズン勝利、大谷を3打数0安打に封じる…自己最長7回1失点
スポーツ報知 / 2024年10月7日 12時6分
ランキング
-
1ダルビッシュが温める大谷封じの分厚い「黒革の手帖」 観察眼だけじゃない“とっておきの武器”
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月11日 9時26分
-
2藤田菜七子騎手の師匠が涙を浮かべ訴え「1回処分を受けて、2回処分を受けるのはおかしい」
スポーツ報知 / 2024年10月11日 12時55分
-
3藤田菜七子騎手がJRAに引退届を提出 10日に「重大な非行」判明で騎乗停止処分
スポーツ報知 / 2024年10月11日 8時15分
-
41000億円払っても大谷翔平は「お買い得」 ド軍が儲けた“大金”…起業家驚愕の経済効果
Full-Count / 2024年10月11日 9時0分
-
5中国卓球人気選手が国内で「ビジネス」の餌食に…ボロボロで挑んだアジア杯では日本に涙
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月11日 9時26分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください