中日 次期監督に井上2軍監督 球団に受諾意向伝える「自分らしくやっていければ」

中日の次期監督に就任する井上2軍監督

　中日の次期監督就任を要請されていた井上一樹2軍監督（53）が8日、宮崎県日南市で取材に応じ、球団に受諾の意向を伝えたことを明かした。現在はフェニックス・リーグで指揮を執っている。近く球団から正式発表され、就任会見に臨む。

　「1軍監督を受ける責任の重さを感じつつ、自分らしくやっていければいい」。今月2日に球団から要請を受けたが、シーズン中のため返答は保留していた。

　球団史上初の3年連続最下位に沈んだチームの再建に乗り出す。決め手の一つが立浪前監督からの言葉。「チャレンジしてみてはどうや」と背中を押されたといい、「チャレンジをしてみるべきなのではないかと考えた」と心境を吐露した。

　今季から中日2軍監督として11年ぶりに古巣に復帰していた。ウエスタン・リーグで2年連続最下位だった2軍を優勝争いにけん引。若手の能力と意欲を引き出した手腕は高く評価されているだけに期待は大きい。

　◇井上　一樹（いのうえ・かずき）1971年（昭46）7月25日生まれ、鹿児島県出身の53歳。鹿児島商では2年夏に甲子園出場。89年ドラフト2位で投手として中日入りし、94年に外野手転向。99年は初めて規定打席に到達しリーグ優勝に貢献。09年引退。1軍通算1215試合で打率・275、79本塁打、349打点。10年から13年は中日で打撃コーチや2軍監督を歴任。20年から22年は阪神で1軍ヘッドコーチなどを務め、24年は中日2軍監督。左投げ左打ち。