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阪神・岡田監督 CS初戦スタメンは前川で「いくよ」 左腕・東が相手でも猛虎の未来見据え抜てき

スポニチアネックス / 2024年10月9日 5時16分

CSファーストSへ意気込む前川(撮影・平嶋 理子)

 阪神・岡田彰布監督(66)が8日、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(S)第1戦となる12日のDeNA戦(甲子園)で前川右京外野手(21)を先発起用する方針を明かした。相手は今季左投手の中ではリーグ最多の13勝を挙げた東が先発予想。難敵攻略と来季を見据えて高卒3年目の若虎を抜てきする決断を下した。真のレギュラーになれ――。将来の猛虎へ向けた“メッセージ”。今季限りで監督を退任する名将が最後の最後まで「勝利」と「育成」を追い求める。

 岡田監督が見据える先はポストシーズンだけではなかった。12日にCSファーストSが開幕。日本シリーズへとつながる最後の戦いが始まる。2年連続日本一へ向けて当然、勝利は求める。しかし今季限りで退任する指揮官の視線の先には将来の猛虎があった。

 「(前川はCS初戦で先発として)いくよ」

 CSファーストS初戦で前川を先発起用する方針を明かした。今季は積極的に起用して116試合に出場させた。先発出場は83試合。ただ、左投手の先発時はわずか8試合の先発出場だった。レギュラーシーズン序盤から「(打撃が)崩れる」という理由などで左投手時は井上や野口など右打者を起用。その基本方針をポストシーズンでは変更する意向だ。勝利は最優先ながら、高卒3年目の先発抜てきは常勝軍団をさらに強固にするための“メッセージ”に他ならない。

 当然、今季は対戦機会がなかった先発・東を想定した準備も開始させた。“予行演習”とばかりにシート打撃ではチームを代表する2人の左投手の球筋を見せた。岩崎とは入団1年目のシーズン前にシート打撃で対戦して以来だった。直球をフルスイング。確実に捉えた一打は右翼線への痛烈な二塁打となった。2打席目は桐敷の前に遊直に終わったが、しっかりと捉えた打球を放ち内容ある打撃を披露した。

 「(体を)開かない、それだけはちゃんと気をつけてやっています」

 元々、左投手は苦手ではなかった。今季は左投手に対して打率・271、1本塁打で、右投手に対しては同・268、3本塁打。今季は目標に掲げていた「シーズン1軍完走」を達成し、打席を重ねるごとに状況に応じたチーム打撃も身についた。

 岡田監督は就任時から高卒野手が育っていないことを危惧してきた。左右の投手に関わらない今回の起用は“来季は真のレギュラーになれ”との思いが込められているはずだ。それが名将の置き土産。「(東投手は)制球力も良く、追い込んでからのチェンジアップも凄い。1球で仕留められるかが大事になってくる」。将来のクリーンアップ候補が大舞台で起用に応えてみせる。

(石崎 祥平)

 ≪岩崎がサウスポー撃ち太鼓判≫○…二塁打を浴びた前川に、岩崎が“サウスポー心配なし”の太鼓判を押した。「前川って入団3年目ですか。多分、1年目に鳴尾浜でちょこっと対戦したことがあるけど、ちゃんと左投手に対応できるような。前川選手に期待したい」。以前から感じていた非凡な打撃センスを、久々の対戦で再確認したようだ。打者5人に2安打1四球1奪三振だった自身のシート打撃については「あまり良くなかったけどある意味、想像通り。こんなものかと」と冷静だった。

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