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パリ惨敗…柔道日本代表に初の女性監督・塚田真希氏「肩に重くのしかかっている」育成重視で再建へ

スポニチアネックス / 2024年10月10日 4時17分

柔道日本代表の監督に決まった(右から)男子の鈴木桂治氏、山田利彦強化委員長、女子の塚田真希氏

 全日本柔道連盟は9日、オンラインで理事会を開き、女子日本代表監督に04年アテネ五輪女子78キロ超級金メダルで東海大女子柔道部監督の塚田真希氏(42)を選出した。柔道日本代表では史上初の女性監督に、今夏のパリ五輪では金メダル1つに終わった代表の再建が託されることになった。また男子は鈴木桂治監督(44)の再任が決定。男女共に28年ロサンゼルス五輪への強化がスタートする。

 現役時代は女子重量級のエースとして長らく君臨した塚田氏が、指導者としても歴史の扉を開いた。東京都内で行われた会見で、初の女性監督に就任した心境を問われると、「意識してしまう部分は正直ある。肩に重くのしかかっている」と重責を感じている様子。それでも「チャレンジ精神を持って臨みたい」と意欲を示した。

 今後はコーチ人事を固めて具体的な強化策を詰める方針だが、「若手の育成に重点的に取り組みたい」と幹となる部分は明確だ。パリでは日本女子として過去最低となる金1個を含むメダル2個と“惨敗”。平均年齢27・3歳と東京大会の25・1歳から2歳以上も高齢化。3年のスパンで若手の育成が後回しになった弊害が出た形で、「海外経験を早い段階で積むこと(が大事)」と語気を強めた。

 リオ、東京2大会で代表コーチを務めた一方、東海大では日々学生とも向き合い、硬軟織り交ぜた指導術には定評がある。「次の世代につながるように」と次期監督のバトンを女性に託すことも目標に、日本女子柔道をけん引する。

 ◇塚田 真希(つかだ・まき)1982年(昭57)1月5日生まれ、茨城県下妻市出身の42歳。中学から柔道を始め、土浦日大高時代から全国レベルで活躍。五輪2大会に出場し、04年アテネで金メダル、08年北京で銀メダル。体重無差別で争う全日本女子選手権は02~10年に前人未到の9連覇を果たすなど、最重量級のエースとして活躍した。10年に引退し、東女体大監督、日本代表コーチなどを歴任し、現在は東海大女子柔道部監督。

《男子・鈴木監督「戦える選手を見落とさない」》 再任が決まった男子の鈴木監督も、「4年間を若手の強化、国際大会派遣、五輪につながる選手強化に使いたい。世界で戦える選手を見落とさないようにしたい」と強調した。パリ五輪では金メダル2個を含む5個のメダルを獲得。海外五輪では及第点と言える結果だったが、21年10月の就任時の公約に掲げた最重量級のメダルは逃した。この点はロスへ向けても継続課題に挙げ、「しっかり各カテゴリーで100キロ超級の強化をしたい」と話した。

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