【日本代表】エディーHC 松田＆松島の選外理由を説明 松島には「招集できるレベルではない」

日本代表発表会見に臨んだエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ

　ラグビー日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ（HC）が10日、東京都内でメンバー発表会見に臨んだ。23年W杯フランス大会で主将を務めたFW姫野和樹（トヨタ）が1年ぶりの復帰を果たした一方、当時の主力だったSO松田力也（トヨタ）、FB松島幸太朗（東京SG）は選外となった。

　この日午前に発表されたメンバーは練習生2人を含めて39人だが、「ケガやコンディション調整中などを理由に未招集」として、12人の選手名が列記された。その中にはFWリーチ・マイケル（BL東京）やSO李承信（神戸）の名前は挙がったが、松田と松島は含まれず。ジョーンズHCは「2人は違うケース（で選外）。松田は課題に取り組み、克服すれば戻ってくる。松島は今年は招集対象ではない。現実的に昨季のプレーを見ても、招集できるレベルではない」と話した。

　昨年のW杯では全4試合に先発出場した松田は、第2期エディージャパンのスタートとなった今春の活動にも招集されたものの、初戦のイングランド戦は途中出場で、先発は7月のイタリア戦1試合にとどまった。ジョーンズHCは当初から「安心感のある選手」と評価していたものの、「課題がある」とも指摘。超速ラグビーを司る10番として、さらなる成長を促す格好となった。

　一方で13年に南アフリカのシャークス育成組織に所属していた松島を日本に呼び戻し、W杯では3大会連続で全試合先発出場するまでの主力に育てた松島に対しては、厳しい評価を下す格好となった。昨季のリーグワンでは14試合に出場して通算6トライ。コンディション不良もあり、シーズン中には本人も自身のパフォーマンス低下について言及することがあった。ジョーンズHCも「皆さんも松島がどれだけ素晴らしい選手か分かっていると思う。リーグワンで（復調を）見せれば、来年は戻ってくるかもしれない」と話し、発奮を促した。