神戸・吉田監督「世界トップクラスの指導者になって欲しい」 引退するイニエスタに労いと感謝

勝利を喜ぶイニエスタ（左から2人目）、吉田監督（同4人目）　（2019年撮影）

　神戸は10日、公開練習を行った。8日に現役引退を表明した元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタについて、吉田孝行監督は「まずは長い間、お疲れ様でした」と労い「日本サッカー界、神戸のために力を注いでくれた。世界トッププレーヤーが神戸に来た時は誰もが衝撃を受けたと思う。華麗な技、得点に絡むプレー…自分も良い勉強になった」と感謝を口にした。

　指導者としてイニエスタと接したのは約1年間。高いインテンシティーを前面に押し出した自らのスタイルの下では多くの出場機会は与えられず、それが神戸退団の一因となった。だが絶大なリスペクトは健在。「大きなものを日本サッカーあるいは神戸に残してくれた」。昨季のリーグ初優勝の場にはいなかったが、その道しるべとなってくれたのは魔術師だった。

　「指導者として日本に帰ってくるか、もしくは世界トップクラスの指導者になれることを願っています」。いつの日か指導者同士で対戦することを心待ちにしている。