日本ハム・清宮 一戦必勝 12日開幕CSファーストS 高校野球のように泥くさく

シート打撃で二塁打を放つ清宮（撮影・高橋　茂夫）

　負ければ終わりの一発勝負。3年間の全てを懸けて臨んだ“あの夏”のように、日本ハム・清宮が自身2度目のポストシーズンに挑む。12日に開幕するロッテとのCSファーストSに向け、表情を引き締めた。

　「短期決戦は素人同然なので。高校野球を思い出してやれればと思います」

　6年前。新人だった18年のソフトバンクとのCSファーストS第1戦に、8回1死から代打で出場した。結果は二ゴロ。初のCSはこの1打席のみに終わり「レギュラーシーズンとは全く違う雰囲気だった覚えがある」。まさに一戦必勝。早実時代を思い出し、泥くさく目の前の一球に集中する。

　今季の対ロッテ戦は、パ・リーグの球団別では最高の打率・370を誇る。先発が予想される小島には5打数2安打の打率・400、佐々木には4打数3安打の同・750と好相性。清宮は「良い投手なので一筋縄ではいかない」と前置きした上で、「“ノー”という感じではないので」と腕を撫した。

　本拠地・エスコンフィールドでの全体練習ではシート打撃に参加。3打数1安打と状態の良さを示し「勝つだけ」と語気を強めた。今季は後半戦に覚醒し、規定打席には届かなかったが自身初の打率3割をマーク。開幕前は左足首捻挫で涙したが、最後は笑顔で締めくくる。（清藤　駿太）